景気は本当に良いのか

昨日は強い風雨で、いつもは歩いて帰るプールからの帰路も地下鉄に乗ってしまった。今日は少し益しで霧雨だったので、毎日ズルをしてはいけないと思って一応歩いて帰ってきたが、余り溌剌した感じにはなれないのは仕方がない。隣の飯屋の親爺との雑談で親爺が怒っている。健康保険料を滞納したら区役所からか役人が来て「保険料を支払わないと保険証を停止します。」と脅かされたらしい。

「前に何百万もふんだくっておいて、一寸滞納しただけで停止とは何だ。前に払った分を返せ。」と散々毒づいたが勿論聞いてもらえない。結局5千円払うことで停止だけは無しにしたとのこと。親爺も今通院しているので保険証を取り上げられると大変だろう。サラリーマンをしてきた人間には分かり難いが、商売をしている人は大変そうだ。日替わり定食500円の店だから、恐らく現金収入は知れたものだろう。最近はこの界隈でも閉店する店が一段と増えているが、自分もいつまで続けられるか分からないと言っている。

税金や保険料とか電気代などの公共料金の支払いに関して、取引先の信用金庫から「預金残高が足りません」との電話を何回か聞いたことがある。その度に近くのコンビニで何がしかの送金をしなければならない。今日は日曜なので信金からの電話も無いし、客もいなかったので暫く親爺の愚痴を聞くことになった。個人経営の食いもの屋は、千円以下の定食メニューではもうやっていけないだろう。俺のところも時間の問題と覚悟しているみたいである。

当面続けていられるのは、一時の良い時代に手当てした若干の不動産を処分しながら食いつないでいるからだ。因みにこの店もローンが1千万円ほど残ってはいるが自分の店で、13年前かに4千万円で購入している。小生が少し離れたぼろアパートで起業した頃で、言われてみると思い出した。その他にも池袋西口付近で自宅と数軒のアパートを所有しているのだそうだ。しかしその不動産をいざ処分すると、思いがけないほどの税金が掛かって来るものらしい。

そこで親爺の不満の矛先は官僚と政治家に向かう。先ずは何と言っても区役所や税務署の役人。数日前に区役所に行って番号札を取ったら200何番かだったそうだ。カウンターの向こうでは職員が暇そうにしている奴もいたが、親爺は何とかしようと別の支所を自転車で廻ったが、結局何かを払い込むのが間に合わなかったのだろう。「あいつらは市民の事情なんか一切関係なく、自分の都合だけで仕事をしてやがる。だから時々けんかになってしまう。」

「厚生省か労働省か知らないが、俺らの保険料の大部分もあんなところの役人を食わすために使われている気がしてならない。いっそ社会保険を全部チャラにして新しい保険制度を考え直した方が良いんじゃないか。」健康保険で余程痛い目にあったらしい。「親爺さんよ、そりゃ当たり前で、窓口に来る相手の都合なんか考えていたら仕事にならないでしょうに。」とは言わず黙って聞いていたが、公務員もこのような人間に毎日付き合うのだからご苦労なことだ。

政府の情報管理が上手いせいか、消費税の影響も少なく景気は順調に伸びるだろうマスコミは言うが、隣の親爺さんの証言からすると、庶民の実所得が減って明らかに悪影響が出始めているのだそうだ。今日の天気と一緒で、余り明るい気分になれない昼飯だった。

コメント

このブログの人気の投稿

慶応義塾入学式 期待が膨らむ

読後感「新天皇と日本人」小山泰生著

何もかも関係ない話だ