2014年5月16日金曜日

自衛権問題

安倍氏を総理に選んだのは我々国民だから、今更言っても詮無いことかもしれない。しかしながら詮無きことを毎日生半可な知識と情報をもとに、独断と偏見で書き綴るのを楽しみにしているので、やはり少しは書いておきたい。昨夜から今朝にかけてニュースは、安倍総理の記者会見関連報道でもちきり状態だ。問題は議論の中身を理解できる人がどのくらいいるかだと思う。小生の理解は以下の通りだ。総理のお友達に集まってもらった内閣法制懇なるところが、集団的自衛権の憲法解釈に関して、総理の要望に即した答申をやっと提出してくれたそうだ。

憲法解釈を変更したいのが総理の要望であることは百も承知のことであり、異を唱える人間がメンバーにいないのだから、何故もっと迅速に事が進まないのかが不思議で仕方ない。兎も角、答申なるものも今朝の新聞に全文が紹介されているが、とても5分や10分で読める量ではないないので、読んでいない。昨夜の記者会見もテレビで生中継されたりしているだろうが、こちらも殆ど見てはいない。しかし安倍さんが言わんとするところは大分前から報道されているので、こちらの理解もほぼ遠からずのところだろう。

日本に自衛隊なる軍隊(もどきかな)が創設されて既に久しい。自衛隊は国内では災害派遣などで活躍してくれて頼もしい存在になっているが、基本は武装集団で、年がら年中武装訓練に明け暮れているのも事実だろう。しかしその武力行使は専守防衛、日本国が侵略の危機に面さない限り出来ない仕掛けになっている。当事者など一部からすれば、脾肉を歎ずる人間が出ても不思議は無い。更に建前はそのままで、これまでに何度も他国の戦争に協力してきたのも周知のことだ。

他国から見れば隊員の錬成具合や装備は立派な軍隊なので、国連のPKO(平和維持活動)には重宝されて、中東やアフリカ等、相当ヤバそうなところに派遣されている歴然たる現実もある。なんでイラク戦争に自衛隊が行けるのか不思議に思う人も多いに違いない。安倍総理も「アンダーコントロール」なんて平気で嘘ばかりつくような人では無いのかもしれぬ。自衛隊の建前と現状の落差を何とかしたいとの思いがあるのだろう。この気持ちはある程度分かってあげるべきかもだ。

しかも経緯はともあれ、自衛隊を社会党は公認しているし、共産党は政権を握ったら潰すのかな。共産党国家になれば、多分世界中で共産国家を生み出すべく、安倍氏以上に海外派遣を推し進めることだろう。マスコミでも意見が分かれているそうだが、武力行使が出来ない軍隊では意味が無いとの理屈も分からぬでもない。これからも屁理屈の上に屁理屈を積み重ねる論争が続くと思うとうんざりする。となると理屈もならぬような憲法解釈でなくて、憲法そのものを改める堂々の論議をするべきとの意見が正論だと思う。

しかしこれには時間が掛かるとのこと。時間が掛かるのが何故不都合なのか、その理屈が全く理解できないのがこちらの頭の悪さだろう。

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