2014年5月14日水曜日

今後は頼りにならぬぞ

60歳の春から年金を受給しているので既に15年。偉そうなことを言う資格は無いかもしれぬが、婿さんや孫のことが気になって仕方がない。婿さんたちは小生と違って、極めてまともで真面目である。現在40代半ばの働き盛りで、勤め先もそう簡単には潰れないと思っているだろうし、途中下車なんぞは考えていないだろう。多分年金受給の前提になっている社会保険料もきちんと支払っていることだろう。

しかしこの年金と言う奴が大分頼りなくなっている。先週末に後輩と飯を食った時に聞いた話では、「近い将来、広告代理業の厚生年金基金が廃止されるので、現在受給しているものが無くなる筈です。」とのこと、基金分は月額にすると2万5千円ほどになる筈で、結構なダメージだろう。現在受給総額が厚生年金と併せて月額20万円になるかならないかからの話である。

只でさえ厚生年金は、本来もっと引き下げていなければいけなかった、とか何とかの屁理屈で減らされているし、介護保険料は納付金額が上がっている。その上、今週に入ると厚労大臣が、年金支給の開始「75歳程度に」と言ったとの報道がある。勿論選択制でとの注釈つきではあるが、小生が受給し始めたのは前述の通り55歳、これが現在は既に受給開始年齢が10歳も引き上げられている。婿さんたちは65歳で受給できるのだろうか?75歳の受給開始とは、政府は寿命についてどのように考えているのか。馬鹿にするのもいい加減にしろだ。かと言って、保険料支払いを止めてしまえとまで断言できない悲しさだ。

たまたま直近の土日に宿泊した信州飯綱高原のリゾート施設は、豪華で快適なな施設だ。現在高校生の孫が幼稚園時代から利用しているので、多分20年以上前に年金をふんだんにつぎ込んで建てられたものだった筈だ。それが今回の宿泊時に聞くと長野市が105万円で買い取ったとのこと。年金の無駄遣いも目に余るものがあったに違いない。郵政改革の時も似たような施設の売却が話題になったが、一時話題になっても我々は75日も経たないうちに忘れてしまう。年金機構が民間企業で、社会保険庁時代と職員の意識が変わるなんてことはあり得ない。

それを承知してのことだろうが、政治家も官僚も無責任であることについての反省は毫も認めることが出来ない。日々の暮しに追われている若い時には、老後の暮らしなんぞ考えたこともなかったが、いざ老後に突入して生活費の問題が非常に大きいことに気付いた。賢明な婿殿たちは言われなくても分かっているとは思うが、兎に角今の政権が続く限りは、高齢化社会に対する社会インフラの整備は絶望的と理解して、自己防衛を若い時から考える必要がある。

それにしても、そんな問題はそっちのけの政府の支持率が上がり続けることが不思議でならない。

2 件のコメント:

まさやん さんのコメント...

>それにしても、そんな問題はそっちのけの政府の支持率が上がり続けることが不思議でならない

国民は何を考えているのか。サッカー、野球、芸能に現を抜かす大衆が腹立たしい。
歴史は繰り返すか。勝手にせよと思いたくなります。

senkawa爺 さんのコメント...

まさやんさん
コメントありがとうございます。
仰る三点全く同感です。