「あゝ、残念!」

先日の同期会についてもう少し書きたい。74歳ともなると、同期生の集まりでは病気の話題に事欠かない。医者と無縁の生活をしている者の方が少ないだろう。小生も内科(痛風)8週間毎、泌尿器科(前立腺肥大)4週間毎、皮膚科(湿疹)8週間毎、歯科半年毎に定期的に通っている。医療費が既に1割負担で済んでいるので、個人的には救われている。しかし社会全体で考えれば、社会的貢献の全く出来ぬ人間がこのように生きて国家の富を浪費していること自体、些か迷惑なことかもしれぬ。

そんな大げさな話は兎も角として、病が恐ろしいのは事実なので、友人たちの経験談を聴き入ってしまう訳だ。大勢の友人が集まると、それぞれ実に様々な問題を抱えている。心臓も腎臓もあるが、やはり多いのは脳梗塞と癌だろう。癌も消化器系あり呼吸器系ありリンパ系ありと様々である。小生も前立腺で癌のマーカーとされているPSA数値が異常に高いので、精神的には相当に癌ストレスが掛かっている。

同室の友人K君は食道癌を克服したが、現在リンパ系に転移して、免疫療法で戦っている最中である。彼の近くに住むT君が欠席だったので様子を聞くと「彼は丁度今日BCG注射日と重なったので欠席した」とのこと。T君は数か月前に膀胱癌手術をしたとは聞いていたが、BCG注射とどういう関係があるのか聞くとK君い曰く。「結核菌は癌細胞を殺すらしいよ。結核患者は癌にはならないそうだ。だから意図的に再発予防で体内に結核菌を注入するらい。」

実は小生、学齢以前から重度の結核患者と同居していたので、小学1年生当時からツベルクリン反応が陽性で、BCG注射の経験すらない。中学1年生の時には肺浸潤とされて、一時体育の授業を見学させられたり、遠足に連れて行ってもらえなかったことさえある。そのこと言うと、「ならばお前は癌の恐れはかなり低い筈だ。PSA数値に神経質にならなくてもいいのでは。」と妙な励ましを貰った。

何れにしても初めて聞いた話なので、今日インターネットでBCGを検索してみると、「BCGワクチンは結核予防に留まらず、膀胱ガンの再発予防に強い効果を発揮したことが示されました。」との記事が出てきた。これは美味い話になりそうだと思いながら「結核と癌」について更に検索していくと、今度は現役医師が次のように書いていたのでがっかりしてしまった。

>また、『肺結核になった人がガンにならない』もしくは『なりにくい』、ということはありません。私の勤務先の病院には、肺結核を若いときに患ったことのあるガン患者さんが多数来ますよ。<

要するにBCGワクチンはインフルエンザワクチン同様で、人体に結核菌の抗体は植え付けるのだろうが、単純に結核に感染させると理解しない方が正しいようだ。「あゝ、残念!」だった。

コメント

このブログの人気の投稿

慶応義塾入学式 期待が膨らむ

読後感「新天皇と日本人」小山泰生著

何もかも関係ない話だ