2014年3月17日月曜日

肉体労働の週末

この週末の土日は2日ともブログはおろかパソコンに触ることなかった。通常であれば午前中にプールに行って午後はずっとパソコンの前に座っている習わしだが、3月はジムが改装とやらで休業になっている。今月第1週目の土日は長野にスキーに行った。2週目は終日事務所で少し暇を持て余した感があった。ところが今度の週末2日はいつもより1時間も早く7時に家を出て、夜7時過ぎに帰宅のハードスケジュールでアルバイトに精を出した。

先月と先々月もトライした友人の会社が請け負っているOAフロアのタイルカーペット補修作業の人夫(この漢字変換が出てこない、死語なのか差別用語で使用できないのか?)の一人としてである。主な作業は専門の職人が居るが、職人さんの作業を補助する雑用係がどうしても必要な世界で、工事専門の派遣会社からアルバイトが送り込まれる。その一人に加えてもらった次第。土曜日は、交換を要するタイルカーペット剥がして糊を塗り、乾くのを待って新しいタイルカーペットを張っていく作業。

現場は霞が関の某官庁、若い頃はスーツ姿で毎日のように通った場所である。それが今日は頭にタオルこそ巻いていないが、汚れた綿パンにジャンパーと軍手、ポケットには大型カッターナイフで床に這いつくばっている姿は我ながら可笑しみがある。休日の官庁街の朝は正門は締まっているが、脇の出入り口は工事用の資材を積んだ車と、リュックを背負った作業員で賑わっている。昨今は工事業者の出入りもセキュリティーが厳しく、一人ずつ提出済みの書類と突合せのチェックを受けなければならない。

運転免許証を持参と事前に言われていたが、免許証が無いので保険証を提示するつもりだった。土曜日は煙草臭い下請け企業のバンに同乗していたら、友人の社長さんが降りてガードマンと話をつけたらしく、人数の確認だけでパスすることが出来た。作業の現場はある階の一部で、組織替えか何かで部屋が丸ごと模様替えになるのだろう。床は確かに相当ガタが来ている。今のオフィスフロアは床下にコードを這わせる空間を持つ2重構造になっている。コンクリートの床上に台を置いてその上に50センチ四方のボード(金属であったり、プラスチックであったり素材は様々だが)敷かれてその上にタイルカーペットが糊付けされている。

床がガタピシいうのは、カーペットがすり減ってくることより、下のボードが弛んでくることが多い。土曜日は主にカーペットの張替が多かったが、膝をついてカーペットを剥がしたり貼ったりするのも大変ではあるが、糊付けが一番きつかった。固定が確認されたボードの上をローラーで糊を塗っていくのだが、膝をつくわけにいもいかず、中腰で粘り気の多い塗料を伸ばしていく。平素ストレッチで腰は鍛えているつもりだったが、やはり全然ヤワである。土曜日は帰宅すると、山から帰った時しか飲まないビールが無性に飲みたくなった。

しかも、ビールの後食事が終わるとすぐ倒れるように寝てしまった。肉体労働の心地よさとも言うべきものだろう。昨日は三軒茶屋のオフィスビルの20階、今度はボードパネルの荷上げである。50センチ四方のボードは1枚が10kg。これが750枚4トントラック2台で運び込まれる。これを28枚台車に積み上げてB2から20階まで運び、古いパネルを積み替えて降して地下の倉庫に積み上げる。

今年某大学を卒業するお兄さんが一緒だった。柔道をしていたそうで筋肉がムキムキ。彼にはピッタリな仕事だろうが、後期高齢者直前の爺さん向きでないかもしれない。しかし、そんな若い連中と一緒に汗を流すのは実に愉快でもあったし、身体を使ってお金を稼いだ満足感は何ものにも代えがたい。

2 件のコメント:

tak さんのコメント...

肉体労働これからも楽しく続けてください。一番は怪我しないこと。特に高いところには上らないこと。私の知人二人が高いところから落ちて後遺症に苦しんでいます。

senkawa爺 さんのコメント...

takさん
こんにちわ。
ご忠告ありがとうございます。正に仰る通りです。
幸い床を這いずるアルバイトなので高所の危険はありません。
しかし、重いものやらカッター等の工具による事故は、よほど気を付ける必要がありそうです。大事には至りませんでしたが、素人ですのでかなり注意を受けています。