2014年3月13日木曜日

平和ボケか

後期高齢者の域に近付きつつあるが、昨今は80歳くらいでもさして長生きとは言わぬらしい。結構なこと、有難いことではあるが、もの忘れに記憶違いが日常のことになりつつある感じがしないでもない。日がな1日暇にしているのに、大事なことを忘れてしまった。今日も反省しきりである。2年前に脳検査を受けた際、海馬の委縮は加齢に依るのだから諦めなさいと医者に言われた。諦めろと言われても生きているのだから、何とかまともな生活をしたい。だから脳を使う囲碁が良かろうと、勝手な理屈だが、夢中になり過ぎつい大事な用事を忘れてしまった。

囲碁の負けっぷりやもの忘れをを書いても少しも面白くないが、政治に関係して平和ボケに触れたい。最近国会では何かと勇ましい言語が飛び交っているようだ。「国土強靭化」なんて何を意味するのか、聞いただけで何やら恐ろしさを感じてしまう。威勢がいいのは若い人の特権で羨ましくもあるが、憲法解釈の変更まで持ち出されたのでは少し異論を唱えたくなる。

総理の曰く「昨今国際関係が急速に変わり我が国の国際環境にも脅威が高まっている。危機への対処は従前より米国に頼っていたが、その米国が日本防衛のために日本近海に出張ってくれている時、第3国の攻撃を受け危機にさらされるような場合、我が国が攻撃に曝されていないからとて拱手傍観していていいのだろうか。」したくても、集団的自衛権の行使は憲法解釈で手を縛られているからである。これを何とかしたい。

ここ数年か数か月か知らないが、我が国の最高責任者が悩んでおられる問題らしい。戦後70年近くどんな政権でも表面化しなかった問題に何故悩みを抱くのか、脳みその構造が歴代総理と比べると余程違うか、米国からのプレッシャーが余程きついのか、どちらにせよ簡単には理解しかねる。前者は兎も角、歴代総理はアメリカに昔からある「日本の安全保障ただ乗りをやめさせ双務関係にさせろ」論は十分承知の上で日米関係を維持してきている。それが何故今急に方向転換をしなければならぬか。

公明党が簡単に首を縦に振らぬは当然だが、さすが自民党内でも異論が表面化しているらしい。当たり前の話だ。そもそも我が国周辺で高まりつつある脅威とは何だ?外国からの侵略の恐れがあるか?中国や韓国に喧嘩を売っているのは日本ではないか。中国や韓国が日本の右傾化を心配して、脅威を感じていると見る方が余程分かりやすい。日本の政治家が外国からの支援を受けて、内乱への恐れがあるか?日本共産党が世界の共産党本山から除名処分に近いのは周知の事実。外国人からの献金については各党とも同じようなものだろう。

今目前にある原発事故の脅威なんかは真剣に受け止めずに、自作自演のような脅威をでっち上げて不要不急の騒ぎを起こしている。こんな事を書くと、年寄りはすっかり平和ボケになってしまっている、との指摘を受けるかもしれぬ。その通りかもしれぬが、ボケたままあの世へ行かせてほしい。

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