2014年3月10日月曜日

外国について

戦時中に育ったせいか比較的子供の頃から、自分が日本国の人間で、地球上には敵である支那やアメリカの他に南洋の島々と言った外国があるのは知っていた。やがて戦争も終わり、学校に上がって社会科など勉強すると、5大陸には相当な数の国々が存在することが徐々に分かってきたし、人種や風俗の違いにも興味を持ち始めて、少年少女向け世界文学など読み散らしたものだ。しかし、そんな程度で得られる知識だからアラビアとアフリカの違いも定かではなく、そのまま現在に至っているので、外国についてはほゞ無知に近い。だから世界を股に活躍した経験を持つ人の話を聞くのが今でも大好きである。

ところで、今や地球上には200を超える国家が存在するとのこと。それぞれの国家には国民がいて、その国民を保護するための政府がある。政府の任に当たる政権は、殆どの国では選挙などの何らかの方法で国民に選ばれた人間がその任に当たっていると思う。選挙を経ない王様や皇族が存在する国もあるが、この人たちは政府と切り離された存在である場合の方が多そうだ。浅学なのでいい加減ではあるが、アラビアの王様とか北朝鮮のトップとかは例外的なのではないか。

しかし外国では、その選挙によって選ばれた政府が民衆のデモ騒ぎで倒される事態がしばしば発生する。どんな選挙をしているか分からないが、一種の革命であろう。ある意味で羨ましくも思うが、現代でも革命騒ぎはあちこちで頻発している。1960年安保を実体験してはいるが、あの時でも政権を倒すことが出来たと言えるかどうか?政党が変わらなかったのだから革命とは言えないだろう。少なくとも日本では考えにくいことなので、外国のこう言った事態を正確に理解することが出来ない。

ある日突然事件が発生して、その場の現象だけが報道されても、発生に至るプロセスが見えないのでよく分からないのである。タイなんかにしても、取材中に騒動に巻き込まれたて亡くなったジャーナリストがいたが、現地に長期間いれば何か分かるのだろうか?シリアにしてもウクライナにして同じことで、冒険的なジャーナリストからのレポートを目にすることもある。それでもやはり、どうすればこういった現象が発生するのか理解できない。

何となく理解しているのは、革命的なデモ発生の陰には必ず外国の関与があることだ。更に憶測を進めると、戦争を仕掛けて国を乗っ取るよりも、内乱を発生させて国を乗っ取る方が手っ取り早いと考える悪い奴がいること。権謀術数世の習いであった日本の戦国時代同様なことが、現代の大国間でも生きているようだ。それに、戦争を一種のビジネスチャンスととらえている輩が武器生産をしている大国には多そうなこと。

幸か不幸か日本は干渉してくるのはアメリカだけ、幾ら大国でも岩ばかりのちっぽけな島を奪回するために戦争を仕掛けるなんてことは無いだろう。故に平和ボケと言われるが、それでもいいではないか。「価値観外交」なんぞと訳の分からないことを言って、あちこちにいい顔なんかしない方が安穏だろう。

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