2014年3月1日土曜日

見当違いでは?

今週国会では衆議院での予算審議が終了して、3年ぶりで年度内に来年度予算成立することがはっきりした。両院で過半数の議席を占めているのだから当たり前だろうが、予算が成立しても外交内政共に課題は山積している。むしろ政権発足以来既に1年を超えたが、政権に課せられた課題で達成できたと思えるのは来月からの消費増税くらいではないか。増税は我々国民負担が増えるだけで、当然ながら何の有難味もない。

これで国の借金が少し減って財政事情の好転があるならまだしも、26年度予算が超大盤振る舞いで相殺されていることを思うと、何をしているのか全く意味不明である。民主党政権時代にぐちゃぐちゃにされた日米関係や外交を建て直すと意気込み、オバマ大統領からTPP交渉に関連してお目こぼしを貰うべく約束を取り付けたとか、プーチン大統領との間で北方領土問題解決の糸口を見つけたとか、良いことずくめのスタートだったと記憶するが、その後の進捗はどうなっているのか?

景気が上向いているとアナウンスはよく耳にするが、年金生活者は手取りが減る一方だ。現役のサラリーマンや事業者の如何程が、来年度に大きな期待が出来るのか分からないが、卑近なところであまり期待できそうな声は聞こえない。にも拘らず政権側は決める政治を旗印に得意げに振舞っている。靖国参拝も済ませたことだし、後はやりたいほうだいの本番。近々に憲法を変える訳にいかなくても、似たようなことはやれるのだとばかりに意気揚々の感だ。

アメリカとの関係が必ずしも円滑でないようだし、オバマ大統領の覚えも余り目出度くなさそうなのに、なんでそんなに義理立てしてアメリカと一緒に戦争したがるのか理解に苦しむ。そこにはきっと深い訳でもあるのだろう。悪く勘ぐれば、総理は祖父様以来ずっとCIAのエージェントでも引き受けているのかもしれぬ。今朝も婆さんと話したのだが、最近よく聞く「日米同盟」なる単語。いつの頃から言われ始めたのか記憶にないが、老夫婦が若かりし時代は「日米安保」が慣用句で、同盟と言う言葉あまり使わなかったと記憶する。

即ち日本は敗戦国で戦争を放棄する。だから独力で国を守るのは困難だから、お金を出したり基地を提供したりしてアメリカさんに守って頂く。「日米安保」の基本は戦勝国の占領政策をそのまま引きずっているが、それは敗戦国だから仕方が無かろう。これで戦争に巻き込まれずに済むと思えば安いものでないか。小生の脳みそにはそのように刷り込まれている。即ち日米の関係は同盟でなんかある筈がない。同盟とは日独伊3国同盟しか思い浮かばない。

嘗て自民党にはアメリカは日本の「番犬様」と明快に示して頂いた大者議員までいたではないか。当然ながらそう言った卑屈な態度が気に食わない日本人も沢山いただろうし、今も多いのだろう。たまたま敗戦になったが、本当は実力があるのだ、もう一度戦争すれば勝てるかもしれないとでも思っているのだろうか?ならば、はっきりそう言ったらどうか。アジア諸国への侵略、その結果生じた大敗戦の事実は隠しようがない。

事実をまともに見ない人間が「積極的平和外交」なんて意味不明なこと言っても、笑われるのが落ちだ。

明日から暫く(多分1週間弱)ブログを休んで休暇を楽しみます。

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