2014年2月21日金曜日

祝エイトトリプル成功

朝起きてテレビをつけると、浅田真央選手の泣き顔が大写しになっていた。そうか昨夜はフリーの演技があったんだな、やっぱりショートの失敗を引きずってしまったか、と思いきやなんと。完璧な演技だった様で自己ベストを更新する142.71 点をたたき出し、合計でも198.22点。ショートの16位から10人抜きで6位に食い込んだ。最初目にした映像は、演技が終わった瞬間に彼女自身が感極まってしまった時のようだ。

昨日は超一流の人間であってもやはり人の子と思ったが、今朝は身体に浸みこんでいる何かが全く凡人とは異なることを思い知らせてくれた。これまで精神力に弱点があると何度か聞かされたが、それも違うのではないか?昨日書いたばかりだが、凡人であればお腹が痛くなったりして、今日のフリーに出場することさえ嫌になるだろう。生涯うだつの上がらぬ己と比較するのも失礼だが、幾ら天才的であろうと天から和尚であった筈は無い。ショートの失敗も多くの失敗の一つで、失敗をバネにする根性の有る無しが凡人に差をつける所以だろうと思う。兎も角ホッとした。

そして朝刊(朝日新聞)を見てこんどはびっくりする。浅田真央のの写真が1面に大きくあしらわれているが、競技の結果は出ていない。そして社会面の大部分を占めて彼女の記事が書かれている。当然ショートの失敗を撥ね退けてフリーでの善戦を期待する内容であるのは言うまでもない。ところがその記事のすぐ脇に森喜朗元首相の写真入りの囲み記事が掲載されている。この内容が酷いと言うか、ちぐはぐと言うべきか、読者からすると実に理解に苦しむものだ。

浅田選手のことを「見事にひっくり返った。あの子、大事なときには必ず転ぶ」とか「団体戦に出場させない方が良かった」とどう見ても競技が全て終わり、結果が極めて不本意であったかのような後ろ向きの発言が並んでいるのだ。森氏に対してネット上で批判が炎上するのは当然の成り行きだろうが、不思議に思うのは朝日の編集部がこの記事を採用したことである。何でこんなセンスの悪い編集をしなければならなかったのか?森氏に何か恨みでもあるのかと疑いたくなる。

森氏の発言はどこかの講演会だそうだから、大勢のファンを前にした芸能人と同じで、ファンサービスで軽口を言ったのだろう。森氏は本人のご意思とは無関係に、芸人同様に軽い人であるのは周知の事実。まとも聴くのも憚る人は多いだろう。それを発行部数1千万部近いとされる新聞が取り上げると、森氏の発言が冗談で済まなくなってしまう。森氏は東京オリンピック組織委員長の肩書はあっても既に終わっている人間だ。NHKの会長が経営委員会でしたとされる聞き捨てならぬ発言とは少し性格が異なる。

時間の関係があるにしても、遅版ではこの囲み記事が削除されていること期待するのみである。

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