2013年12月26日木曜日

電力エネルギーの話

高校同期生100名強で構成しているグループメールに参加している。最近ネットワークの利便性の裏に存在する社会的ネットワークの有害性が問題になっていることとも関係あるのだろう。以下の告知が出ている。「2014年5月28日(水)午後3時(予定)を持ちましてYahoo!グループはサービスを終了させていただきます。」多分残念がっている人が多いことだろう。我々の場合も、同期生の結束が強いので、同窓会関係の連絡には重宝していたので残念である。

もう何年も利用してきたが、終わり間近な今になって、このメールのやり取りで同期生委の意見を二分する論争が始まった。きっかけは、ある友人がソーラー発電に力を入れている桶川市に視察に赴いたことをグループに発信したことにある。彼は長野市在住の元銀行員で完全な事務系だが、リタイアしてからは、環境問題に関心を持って地域活動していることを少し前から発信していた。それを読んだ別の友人、彼は完全な技術系の出身でIT産業の草分け的企業人で、リタイアして専らネット投資を楽しんでいて、企業活動と経済問題は得意分野である、がソーラーは原発の代替になりえないと反論を書いたのだ。

そしたら、同じ大学の同じ学部の出身で、やはり1部上場企業出身の技術者(完全リタイアメント)が反論の反論を書いた。それにつられたのか、日を追って何人もの意見が掲載され始めている。何れも高学歴の上に社会経験も豊かなので、社会問題になっている社会的ネットワークの、言論による集中攻撃とは全く異なるバトルで、それぞれが確信的に堂々の論陣を張っているので、実に興味深く読んでいる。小生も一家言を持って参戦したいと考えているが、知見レベルが低いので躊躇いを感じてしまっているところである。

エネルギー問題は国家の大事であることに違いはない。靖国神社に戦没軍人を慰霊する暇があれば、政府高官にも我が同期生と同じくらい真剣に意見を交わして、知見を積み上げる努力でもしてほしいくらいである。同様に我が家にとっても大事なことであることに気がついた。と言うのは今日が東電の検針日で、郵便受けに使用料のお知らせが投げ込まれていたからである。つい数日前、隣の洋食屋で500円の昼定食ビーフシチュウ(これが又美味いのだ)を食いながら、店の親爺の愚痴を聞いたばかり。

「500円の昼飯を売って電気代にもならないだろう」(1日に客が20人も入れば御の字に見える店だ)と水を向けると、よくぞ聞いてくれたとばかり「どんなに暇でも月に5万円は必要、夏になると8万円を下ることはあり得ない。」とのこと。その記憶があって我が事務所の検診結果を見ると「12月分:使用量213kwh:料金:5800円となっている。4年目になる事務所だが今まで5千円台との記憶が無い。割り算して単価を出すと27円以下小数点が割り切れない。

早速東電に電話をすると、コールセンターのお嬢さんから爽やかに返事が返ってくる。原発事故後料金を改定してはいません。100キロ以上と以下では使用量に応じて単価が変動します、以下は18円、以上が25円です。「では単価が27円を超えるはずがないのでは?」と尋ねると「燃料費調整が加算されていす。」複雑なことを理解する能力に欠けるので、そこで礼を言って切ってしまった。ああ言えばこう言う。いつか聞いた言葉だ、所詮凡人には説明しても分かりっこないと思っているのだろう。

4 件のコメント:

kiona さんのコメント...

原発事故の処理費用を東電ユーザが負担しているような感じで、今年の夏も、いつも通りの冷房の使い方だったのに、かなり電気代が上がっていましたよ。こういうことも含め、東電は一旦、破綻処理したほうがいいという意見には納得です。

Don Koba さんのコメント...

原発かはたまた再生可能エネルギーかを巡る議論は、まるで宗教論争の感を呈してますね。ヨーロッパでも、現実主義のフランスや英国は原発推進派。観念論に偏りがちなドイツが反原発派に走ったものの、電気料金上昇に直面して果たしてどうするか。日本でも、一見正論と思われる反原発派も、毎年1兆円近い貿易赤字でいつまで耐えられるか?

senkawa爺 さんのコメント...

kionaさん
コメントありがとうございます。
ご指摘の通りですね。国民全体が公平に負担するには、私も破綻処理が不可欠のように思います。

senkawa爺 さんのコメント...

Don Kobaさん
コメントありがとうございます。
エネルギー問題は難しいですね。原発推進の英国も電力価格が10年で2倍に跳ね上がったりして、更にガス代が3倍になって冬の凍死者が社会問題化している記事を読んだばかりです。私はどちらかと言えば原発を無くした方が良いと思っています。しかし貴兄もご指摘のように、社会にどんな現実問題として跳ね返るのか、また日本がそれに耐えうるのか、とても想像できません。従って残念ながら宗教論争に加われません。笑