2013年12月27日金曜日

無神経の度し難さ

年末なので散髪に行った。頭長から後頭かけては砂漠のオアシス程度にしか毛髪が無いので、そのまばらな毛が不揃いの伸びかたをするので余計みっともない。どうしても月に一度は散髪せざるを得ない。池袋に行けば千円のクイックサービスがあるのだが、40年近く通っている床屋が事務所の向かいで、毎朝のように挨拶を交わしていると他店には行きにくい。それでも最近は丸刈りに近く、鋏をほとんど使わずにバリカン中心なので、一時よりやや安い3千3百円で仕上げてくれる。

夏は散髪するとすっきりするが、今はとてもじゃないが寒さが頭と首筋から余計にしみ込んでくる。山用やスキー用の帽子も持ってはいるが、平日はスーツ姿でもないのに何故か被る気にならない。つまらぬ拘りの一例だ。既に小中学校は冬休みに入ったのだろう、ランドセルを背負った児童姿のが朝の景色から消えている。多方の人は今日で仕事納めの筈、サンデー毎日なので納める仕事も無いし慰労しあう同僚もいない。

幸い昨夜は気の合う友人が誘ってくれて忘年会を開くことが出来たので、これを以て今年の締めくくりを無事済ませたことにする。友人は齢はそんなに変わらないのにまだ元気に働いている。「私が政権を担当したら、現在の年金制度をチャラにして年金給付開始年齢を80歳に引き上げたい。あんたも困るだろうが、五体満足なのだから働きゃいいのだ。」実に説得力のある説教を食らってしまった。序でに「来年はあんたに仕事をさせてあげる。」との有難きお言葉、沖縄県知事同様良い正月になるかもしれない。

彼が本当に言いたかったのは、民主党政権時代の年金改革に対する不満だったようだ。当時社会保険庁を廃止したように恰好だけはつけたが、事が消えた問題に矮小化されて、なんら本質的な改革にならなかった。改革の名のもと役人を焼け太りさせていることが多すぎる。それやこれやで毎度のお話の中で、景気の現状についても面白い話を聞かせてくれた。マスコミ批判で、今年の暮れは少し景気が良いような報道が多いが、全くのインチキ(仕込)報道とのこと。

彼の友人が勤務するヨーロッパの高級ブランドショップでは、プチ高級品の売れ行きが伸びているなんて事実は全く無いそうで、むしろ売り上げ計画が未達なりそうとのこと。下町の飲み屋の女将さんも、帰りに拾ったタクシーのドライバーも景気回復の実感を否定して、社会上層部にすり寄るマスコミ報道を非難していた。小生にとっては楽しい忘年会であったが、果たして沖縄県知事が言うような、良い正月を迎える日本人は全体の何割になるのだろう?

仲井間知事もマスメディアを前にして傲然と言い放ったが、この発言に傷ついた沖縄県民の割合も知りたいものだ。総理の「中国や韓国の人々の気持ちを傷つけるつもりは全くありません。」も同じ伝だろう。多分に自戒も込めてだが、つもりが無くて他人を傷つけることほど始末に負えないものは無い。

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