2013年11月25日月曜日

人間関係の難しさ

自分が他人からどのように見られているかを知る事は結構難しいことだ。実際はどうか分からないが、付き合っている人からはなるべく善く見られたいと願うのが普通の考え方だろう。子供の頃は友人知人以外からはどう思われようと、友人知人に認められさえすれば気分が良かった。だから他校の生徒と喧嘩沙汰に及ぶような馬鹿なことをしたことさえある。社会に出てから、人間は何処で誰に見られているから分からないことにやっと気がついて、遅まきながら少し身を慎むようになったつもりではある。

自分のことは取り敢えず置いて、AさんがBさんをどう見ているかはAさんとの会話を通して知る事は可能だ。勿論逆にBさんのAさんについても同様である。小生がCとして、更にDさんEさん・・・と友人が増えるにつれ、それぞれの一般的評価がぼんやり浮かび上がってくる。友人関係をあまり気にしない人間もたまにいるが、誰しも善く思われたいのが人情だろう。しかし己の評価だけは永遠に分からない。

何故か知らぬが東京都の猪瀬知事がとんでもない事件に巻き込まれたようだ。彼はたまたま高校の後輩で、会話を交わしたことはないが母校東京同窓会で顔を間近に見たことがある。東京には何の縁もなかったろうに、偉く出世したものだと半ば感心していた。事件の種は自らの行為に起因しているのは明らかなので、巻き込まれたとは適切な表現ではないかもしれない。先週末は今年最後のハイキングで、金曜日の準備から土曜日は早朝に出かけて帰宅してからは早寝し、ニュースを碌にチェックしなかった。

昨日やっと落ち着いてニュースに接したので、降って湧いたように感じてしまった。ところが今日ゆっくりネット情報を見ていると、どうも先月10月半ばには独立ジャーナリスト(元共同通信)青山繁晴氏がラジオ番組(ニッポン放送)で、徳田氏の選挙違反事件は裏に大きな汚職事件が潜んでいるとすっぱ抜いていたらしい。10月16日の放送だが今日聞いてみると、氏名は特定していないが、明らかに東京都の前知事と元知事をさして、金額も現知事については5千万円と言っている。(石原氏には3億だそうだ)

青山氏は当然検察内部に情報元を持っているのだろう。特捜が動いていることも示唆している。検察は徳洲会に狙いを定めて大分情報をリークしているらしい。徳洲会がそんな大それた組織とは知らなかったが、なんでも莫大なお金を使って病院ネットワークを構築してきたらしい。たまたま猪瀬氏がクローズアップされてしまったと言うことで、政界に流れたとされる使途不明金が70億円だそうだ。首筋が寒い人間は沢山いるらしいが、どこまで追及されることになるのやらだ。

はっきり言えるのは、猪瀬氏が残念ながら完全にアウトになることみたいだ。今日午後のテレビでしたり顔の解説者が「猪瀬氏と一緒に仕事をした人の全てが、二度と一緒に仕事はしたくないと言っている。」と語っていた。信州人はそうでなくても自己主張の強い人間が多い。猪瀬氏も才能があるだけに余計そうだったのかもしれない。同じ悪さをしても運の良い人もいれば悪い人もいる。人間関係が運を左右するとも思えないが、後輩だけに猪瀬氏は気の毒だ。

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