2013年11月26日火曜日

読書習慣

読書週間はとっくに過ぎたが、今年は暇が沢山出来たのに本を読む機会が少なすぎる。図書館にも暫く行っていないし、本屋を覗いても読みたくなるような本が見つからない。本を読んだからどうだと言っても暇つぶしになるだけで、読後感だけは一所懸命書いて、直ぐ内容も忘れてしまうなら読書はしてもしなくても同じことかも。なんて思うが、活字を通してイメージを構築する能力が劣化し、読書に疲れるようになってきている。言わば老化現象の一つだろう。

当然ながら、逆に自分の考えを整理して言葉に出す能力も劣化しているに違いないのでブログの読者にも申し訳ない。今更遅いかもしれぬが、出来るだけ本を読んで、少しでも多くの語彙を自分のものとしたいものだ。こちらはブログを書く目的があるのでそんなことをつい考えたのだが、言葉を発することを本業とする政治家や放送関係者の発言を聞いていると、その必要性を痛感する。

政治家の発言は読書の裏付けだけでは駄目で、相当な見聞が積み重ならないといけないとは思うが、やはり基礎的な体力として一定の読書量経験が積まれていないといけないように思う。アナウサーの場合はそう言った知的トレーニングがさほど必要ではないかもしれぬが、それでも公共の放送に携わるからには
余り非常識な言葉遣いは困る。

昔から笑い話にあるのは「旧中山道」を「いちにちじゅう やまみち」と読んでしまったアナウサーのことだが、昨日もまた婆さんが面白い話を聞かせてくれた。「へびゆき」て知っていますかと聞かれたが、勿論見たことも聞いたことも無い。「それで当然。」何となればつい先日民放の若い女子アナが喋ったのを聞いてしまったとのこと。車のことか道路の話で「蛇行している」を「みちいきしている」とやったらしい。

女子アナの失敗は笑い話のネタになるが、政治家のそれはもう少し深刻である。麻生氏が総理の時代「踏襲-ふしゅう」「怪我-かいが」「頻繁-はんざつ」等の読み間違いは有名だが、以来官僚が制作する想定問答にはルビが振られているらしい。従って読み間違いこそあまり発生しないようだが、安倍総理の答弁は聞きずらいこと夥しい。役人が書いたものぐらいもう少し歯切れよく喋れないものか。滑舌が良いの悪いの以前の問題である。

今回総理に就任してからは何かを自覚しているのか、総理のぶら下がり会見は廃止してしまった。それでも記者会見は時々開く必要に迫られる。婆さんはいつも聞く気がしないと言って見ないので、一人で見ていて婆さんの気持ちがわかる気がする時がある。多分コミュニケーション能力とでも言うのだろう、他人の質問を理解する能力と自分の考えを纏めて言語化する能力に全く欠けている気がする。勿論語彙も非常に乏しい。

自分のことでは今更遅いと自覚しているが、総理ともなると遅いでは済まぬ筈。
ゴルフをする時間が相当あると見受けるが、代わりにもっと本を読むことをお薦めしたい。

0 件のコメント: