2013年11月22日金曜日

平和と戦争

昨日に引き続いて安全保障関連2法案に触れるのは、少し気が引けるが書いておきたい。この法案成立を了とする人の割合は、世論調査結果で見る限り3割を割っている。どんな人が含まれるか分からないが、前回、前々回の選挙で自公に投票し、安倍総理を支持している人が相当数含まれていることになる。しかし法案は圧倒的多数を持つ政権側が、なんの苦も無く成立させてしまうことだろう。今更法案に反対しても意味が無い。

次回の選挙までこの法案成立の過程を覚えてほしいものだ。それにしても野党はどうしてこうまでだらしが無いのだろう?(みんな)と(維新)は元々や党とは言い難いのでやむを得ないかもしれない。民主党までフラフラしているように見えるのは何故だろうか。政治の世界がかくも分かり難いのは日本だけではないだろうか。昨日の新聞は民主党玄葉光一郎元外務大臣が自民党の石破茂幹事長に次のようなお願いをしたと報じている。

「民主党が集団的自衛権の憲法解釈の見直しでまとまることは難しい。自民党政権のうちにきっちりとやってほしい」と。石破氏が内密の話をすっぱ抜いた訳でない。都内で開かれた討論会、即ち公開の席上で玄葉氏が臆面もなく喋ったらしい。民主党は反省すべき点が多いなと思っていたが、これほどとは思わなかった。もう野党第1党の態はとても保てないだろう。恥知らずの公明党と変わりない。たまたま野党の席にいるだけだったら、早いとこ解党して保守よりの人をはっきりさせてほしいものだ。

今や真に野党と呼べるのは(共産)(生活)(社民)だけではないかとどこかに書いてあったが、お寒い限りである。平成の偽装大政翼賛システムの行き着く先がどこになるか全く分からないが、今度日本が戦争に巻き込まれたらその戦争は容易に終わらない。後ろにいるのは世界一の超大国だから、そう簡単には敗戦にならない。先日飲んだ友人が語ったことを思いだす。曰く「日本が先の大戦の火ぶたを切ったことは良かったのでは、と思うようになった。」

「何故ならば、当時も沢山存在した理性派の意見が通って戦争突入が無ければ、我々も間違いなく若くして戦死したであろう。そして未だに軍国主義がまかり通っていたのではないだろうか。」逆説な言い方ではあるが、そうとも言える。300万人超とも言われる尊い犠牲のもとにやっと巡り合った平和な国家が、敵国であった戦勝国の傭兵国家になろうとしている。犠牲者の数は先の大戦に比べれば遥かに少ないとしても、傭兵国家から抜け出すには、先の大戦と比較にならぬ程、相当長い歳月がかかることになるだろう。

明日は晴れていい天気になるらしい。今のうちにのんびりと平和な山歩きを楽しむことにした。

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