2013年11月21日木曜日

何のため「安全保障会議設置」「特定秘密指定」か?

現在日本は危機にさらされていると聞くと、福島からの放射性物質拡散の問題かと思うとそうではないらしい。国会開催中とは知っているが、総理はしょっちゅう海外に出かけているようだし、新聞の見出しを飾るのはタイトルに上げた2項目の関連法案のようだ。これが何故喫緊の課題なのか理解できる人はかなりの政治オタクなんだろう。興味も湧かないのでどんなことを審議しているが知らないのに、テーマに取り上げるのもどうかとは思うが、疑問だらけなのでつい一言言いたくなってしまう。

竹島や尖閣列島や北方領土問題があるのは知っているが、竹島や北方領土は今に始まったことでもなく、誰がなんと言おうと子や孫の時代になっても何か進展がありそうだと考える人はどの位居るのだろう?尖閣列島は中国や台湾と話し合って漁業問題をきちんと解決さえすれば、当分平和にやっていけるのを好んで喧嘩を売っているようにしか見えない。埋蔵資源がどうのこうのと言う向きもあるようだが、月に行けばダイヤモンドが沢山あると似たような話だろう。

何れにせよロシア、中国、韓国あるいは北朝鮮が、先に上げた領土問題で、日本に戦争を仕掛ける準備をしているとは考えにくい。特に中国なんかは「まあ穏便に話し合おうじゃないか。」てな態度を見せているのに、日本政府の科白「領土問題は存在しない」と喚くばかりで説得力はない。まるで不良少年が「戦争結構、買おうじゃないか」と言っているのと一緒のことで品のないこと夥しい。話し合いに自信が無いからそんな態度に出ざるを得ないのかね。

挙句の果てに持ち出しているのが「積極的平和主義」とか「価値観外交」といった意味不明の日本語。これを持ち出してはアセアン諸国や湾岸の国にまで外遊している。とても難しい外交問題を抱えている国に赴いて、問題の処理にあたっているとは見えない。税金で集めたODA予算をばらまいてお世辞を言われ、一人でいい気になっているだけのようだ。問題を抱えている国とはまともな交渉をせず、問題無いことだけしかしようとしない総理を多くの国民が支持しているのだから国民もいい気なものである。

国民が覚醒していないことをこれ幸いと持ち出しているのがこの2法案だろう。国会では茶番じみた与野党折衝をしているようだが、所詮はアメリカに言われてアメリカの為に作る法律のようだ。法案成立の先に見え隠れするアメリカの戦争への参加について、流石のマスコミも警鐘乱打し始めているが時すでに遅しの感が深い。無関心を装うこちらも悪いが、こういった悪法をさり気なく少子化担当大臣に一つを担当させ、NSCに関しては官房長官担当とはしているが、実務に当たるのは殆ど中谷元、単なる安全保障委員会委員のこれまた童顔の先生である。

こういった悪賢さだけは見上げたものだ。

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