2013年10月7日月曜日

チョットしたことだが

最近若者の服装のみだれととマナーの悪さに閉口してしまうのは年のせいだろうか。近所に高校(こういっては何だがあまり程度は高くないらしい)が3校もあるので、朝に夕にすれ違うのだが、これで学校の先生方もよく黙認しているものだ。東京は道幅広いので、群れを成して歩くさまには普通の人は道をよけてしまう。時々竹刀でも持って行って思い切り殴りつけたい衝動に駆られる時がある。しかし考えてみると、彼らは特に悪気はないのかもしれぬ。

先日は地下鉄に乗った時に小生の後ろで待っていた小学生の二人連れが、下車客が降りるや否や小生を追い越して空席に奪取して席を確保した。彼らの目の前に立って見ると、チラッとこちらを見たが二人で顔を見合わせ安心したような様子で話し始めた。もっと老け顔だったら席を譲ってくれるつもりだったかどうか分からない。余程どこの学生で先生の名前を聞こうかと思ったが、これも余計なことかと思い直しやめておいた。

要するに思うのは、最近の家庭では10歳未満の子供時代に行儀の基本を躾けられていない若者が非常に増えているのだろう。教育がしきりに重要視され、塾の宣伝やランドセルの宣伝が年中テレビ流されている。子供の教育や躾は塾や学校で出来る筈も無い。殆どの家庭では母親の最重要課題だと思うが、現代の母親と言えばもう娘より一回り以上後になる。娘の時代でも相当理解不能なことが多いのに、さらにその下になってはお手上げせざるを得ないのか。読み書き算盤に外国語の心配は全て学校に任せて、行儀だけは家庭できちんと教えてほしいものだ。

日本らしさとかクールジャパンとかお・も・て・な・し・なる言葉の流行は結構だが、本質がどこにあるのか。こればかりは家庭における幼児教育の問題で、政府どんなに施策を打ち出しても社会では責任の負いようがあるまい。折り目正しい日本語ときちんとした挨拶、全ての基本はここにあるだろう。先日読んだ雑誌に書いてあったことだが、社内公用語を英語にすると人間関係がぎくしゃくしてしまうそうだ。何故なら英語には丁寧語とか尊敬語が無いので、部下が上司に対して命令口調になったりするらしい。

反対意見なんか述べる時も「あんたは間違っています。」てな発言になるらしい。聞いている上司はこのクソ餓鬼めみたいな感情になることあるらしい。まぁ、どちらも日本人故で慣れてくれば問題なくなるのかもしれないが、あっても不思議は無さそうだ。親に対して「お早うございます」と言えば親は「お早う」と答える。双方が「Good morning」で済ますのとどちらが善いとか悪いの問題ではない。単に文化の違いに過ぎぬだろう。

世界遺産に登録されなくても大事にしてもらいたいことの一つだが、お上の手を借りる訳にはいかぬだろうし、悩ましく思ったりしてる。

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