2013年10月4日金曜日

盗み聞きではありません

インフルエンザ予防接種の案内が来ていたので、掛かりつけのお医者さんに行ってきた。結構混んでいて、凄く咳をしている人が隣に座ったせいか、こちらまで喉がおかしくなってしまった。混んでいるのは無料の老人健康診断のせいらしい。待合室で見ているといろんな老人がいて面白い。夫婦で来たご老人、恰幅もよく偉そうだが、何から何まで奥さんの指示がが無いと動けない。「後ろのドアを閉めて」とか「上着を脱ぎなさい」と言われて、その度にムッとしたような声を出しているが、明らかに呆けていらっしゃる。

尿検査だけは夫婦一緒の訳にいかない。奥さんが先に出てきて男性トイレの前で待っていると、件の紳士おもむろに出てきたが、紙コップを手にしている。奥様もさすがに呆れて、「あそこにガラス窓があったでしょうに」と叱りつけていた。見る限りではそんなに老けてはいないようだったが、現役時代に秘書付車付の人が急にリタイアすると、鬱病になったりするそうだ。案外彼もその口かもしれない。服装を見る限りお金に不自由はないと見たが、ああなってはどうしようもない。

幸いそこそこの健康は保っているつもりだが、福一サイトの汚染水タンクのゴムパッキング同様で、人体を含めあらゆるものの経年劣化だけは避けようがないだろう。1年程前、窓ガラスの遮光用にセロテープで貼った塩ビのシートが今日急にバサッと落ちてきた。そんなに重量があるものではないが、テープの糊とシートの重量のバランスが、たまたま今日、崩れるタイミングが来たに違いない。同期生の訃報も届くし、お天気は急に寒くなるわで秋の侘しさが身にしむ季節になった

よそで盗み聞きするつもりはないが、自然に耳に届く他人の会話には面白いものがある。先ほどの待合室でもそうだが、お昼の食事時にとカウンターで隣り合わせたデパート帰りの女性2人の会話も面白かった。孫が居そうな60代くらいのご婦人だが、友人との会話を楽しむためなら、二人とも最初からたテーブル席の店で飯を食えばいいと思うが、その前に連れだって買い物してからカウンターの店でという心理が、どうもよく分からない。

オバサンの話の大半は出来の悪い嫁の悪口が相場で、本日もご多分に漏れず「料理が下手くそ、掃除洗濯も中途半端のところを私がカバーしているのよ。だって○○(孫か息子の名前だろう)が可哀そうでしょう。」隣でカツカレーを食べているおばさんの会話をたっぷり楽しませてもらった。注文する時も面白い「カツカレー、ご飯は少なめ150にしてね。」だそうだ。150グラムと言えば小生朝夕の食事はごはんの量が大体その程度。当方今日の昼飯は680円のハヤシライス。普通盛だが180グラム未満だと思う。

オバサンが召し上がっていたカツカレーはとんかつが分厚くて、値段も千円以上だったようだ。お二人とも私は小食と聞こえたが、元気よく豪快にスプーン口に運んでいらした。結構なことだ。

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