2013年10月3日木曜日

伊勢神宮ご遷宮

昨夜、伊勢神宮のご遷宮儀式が執り行われた。伊勢神宮とは俗称で、「神宮遷御の儀」が正しいようだ。なんと言っても天皇陛下がここの神主さんの頂点に位置しているし、20年に1度の事とて、儀式には皇族代表(民間に降下された黒田清子さんが先頭に立つのも不思議な話)から耶蘇教信者の政府高官まで参列している。当然ではあるが報道も大いに盛り上がり、今朝にかけて日本中が注視したことだろう。神秘の国日本に相応しいお祭りだ。

小生もご多分に漏れず、日本神道の総本山みたいもので日本中の神社の頂点に立っているとばかり思い込んで、浅ましくも現生利益を求めてこのところ毎年初詣に行っていた。こんな事を書くのは恐れ多いが、この日のために掛かった費用は550億円とのこと。先日長野に帰った時聞いた話では、従妹の友人が儀式に招待されて喜んでいたそうだ。もちろん嬉しいには違いないが、お賽銭をどの位納めれば招待してもらえるのだろうか?

下世話なことばかり想像を逞しくしている。3000人が招待されているそうだが、祝儀と言いうべきかお賽銭とすべきかは別として、一人福沢諭吉先生を10人ほどは差し出さないといけないのかなぁ。それでも3億円にしかならない。こちらも行く度に内宮外宮の正殿には500円の賽銭を奮発しているし、孫用のお札などに毎年5千円弱はお納めしてきた。新正殿屋根の萱一束にでもして頂いたと思って満足しよう。今年はご遷宮が盛り上がったので、参拝者がどんと増え1千万人を超すらしい。

今年お宮が移ると聞いて、切りが良いので昨年で初詣もやめようと思ったのだが、来年はもう一人孫が受験だからやめない方が良いと言われてしまった。では、という次第で昨日JTBに恒例のバスツアーを申し込んでびっくりした。バスツアーは既に3回経験している。最初の年は大晦日夜出発で元日夜帰京の弾丸ツアーで費用が9千円だった。安いのは良いのだが、流石に身体がきつかった。そこで前々回と前回は大晦日朝出発で、伊勢近くのビジネスホテルで一泊して元日の夜帰京の1万5千円ツアーに切り換えた。

今回もこれにしたかったのだが、何とこれが約2万円から3万円(宿泊が個室)に跳ね上がっている。弾丸ツアーでも1万5千円の大幅アップである。値上げの理由はごまんとあることだろう。オペレータのお兄さんに「随分値が上がったものだね。」と言うと「申し訳ありませんが、私は昨年までの価格設定については存じません。」ときたものだ。已む無く涙を呑んで老骨に鞭を打つ覚悟を決め、大晦日19時発、元日20時50分東京着の弾丸ツアーを申し込んだ。

年金生活の身からすると恨めしい値上げであるが、政府が値上げを奨励しているのだから、明らかな便乗型アベノミクス効果とも言うべきか。

0 件のコメント: