2013年9月7日土曜日

マスコミの責任




今日から明日にかけて町内の氏神様長崎神社のお祭りである。笛と太鼓の音に誘われて外に出てみる。聞くところでは年々神輿の担ぎ手が減って幹事の皆さんも苦労されているとは聞くが、事務所のすぐ前に設定されたお神酒所を覗くと、役員の皆さんが嬉しそうに酒盛りをしていらっしゃる。魚の干物やとうもろこしを焼く香ばしい匂いが街中に漂っている。予定表を見ると神輿は5時頃から町内を練ることになっている。雨にならないことを祈ろう。

日本は今のところ平和そのものだ。しかしオバマ大統領のシリア攻撃論発言で、世界中が一気に緊張している感がある。アメリカと言う国は戦争中毒のならず者国家なのか?前大統領ジョージブッシュ時代にはそんな考えがよぎったこともあったが、オバマはノーベル平和賞を受賞するくらいだから少し違うかと期待していた。しかし今度のシリア攻撃宣言には相当がっかりである。

どう贔屓目に解釈しようと思っても無理筋だ。自国が攻撃されている訳でもない、遥か遠くの主権国家に因縁をつけて爆弾を落として政権を壊滅させるとはとんでもない話ではないか。レッドラインを超えたとの言葉が踊っていっるが、レッドラインを越えつつあるのはオバマの方だろう。安倍総理から見れば親分みたい人間だから、例えオバマの気が狂っているとしても意見は出来ないのだろう。

化学兵器使用は許されざることだから、仰ることは理解します。てなことで逃げようとしている。余りにも情けないが、文句を言う気にもならぬ。代わりにマスコミに言いたい。それこそ国益を考えれば今こそ世界平和、ひいては日本の安全のために声を上げるべきであろう。混乱の中東に圧倒的軍事力の行使が世界平和に繋がると認識しているなら別だ。

オバマが言っているアサド政権の化学兵器使用の根拠は奈辺にあるか?政府はアメリカから言われれば「はっ、分かりました」かもしれないが、メディアは疑問は疑問として声を大にして国民世論をリードすべきだ。日本のメディアでシリア内戦の構図を理解し、政権側が化学兵器使用したと断言できる確証を握っているところは1社も無いだろうし、オバマから確証の提示も受けていないだろう。

又、実際にサリン攻撃を受けたことのある日本社会としては、オバマの言い分に相当に違和感を持つべきである。マスコミに登場しない内外の専門家が指摘するように、オバマの言っている根拠(先月21日の攻撃)からはとても政府軍からのサリン攻撃と認めることができないことは、日本のマスコミでは常識の筈。特別難しい話ではないし、ほんの少しオバマの話に疑問を呈するだけで済むことである。何でも分かっているような顔をして偉そうなことばかり書けばいいと言うものではない。

オバマが決行するかどうかは分からないが、仮に軍事力を行使して中東が平和になればいいが、ならない時は他人事では済まなくなる可能性が高そうで心配である。

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