2013年8月23日金曜日

「24兆ベクレル」意味は全く分からないが

総理大臣は夏休みとのことで暢気にゴルフ三昧に興じている間に、東電福島第1原発の事故現場では地上タンクから深刻な汚染水漏れが発覚している。既に様々な報道がなされているが、20日に東電が認めた漏洩量は過去最大の約300トンに上り、汚染水から放射性物質が1リットル当たり8千万ベクレルと極めて高濃度で検出された。漏れた放射性物質量は24兆ベクレルと推定されている。

さらりと報道されているが、近隣漁連関係者でもない限り余り深刻に受け止めていないのではないか。正直なところ、小生にもピンとこない。そもそ放射性物質もベクレルなる単位も何をどう意味するか理解できないのである。しかし汚染水が危険であるから態々鉄製のタンクに格納していた筈ぐらいは分かる。しかもその汚染水が溜まり続けて、既に千本を超え尚2日に1本の割で増え続けているらしい。

譬えが的を射ていないかもしれないが、福一はある意味の火事場みたいもので、消防活動が続いているものの一向に火が止らない状態にあるのと同じではないか。一般に火事となれば自治体から消防や警察が出動して、消火や地域の整理にあたるとしたものだ。近隣住民には迷惑をかけることになるが、鎮火まではその活動に協力を要請して、避難してもらうことは大いにあるだろう。そしてこれに協力しない住民は聞いたことが無い。

ところが、福一の場合は火事とは大分様子が異なるのはご承知の通りである。確かに地域住民に対する避難指示は政府が出している。しかし消火に関しては火元の一企業東京電力に任せきりみたいだ。このことは少しおかしくないだろうか?政府は国民の生命と財産を守るのが国家の役割と声高に叫んで胸を張っている。全くその通りで、消防や警察もそのために組織されているものだろう。災害出動もあるのだから自衛隊もその範疇に入るかも。

漁民の皆さんの心配を暫く置くとしても、10万人以上の人を避難させたままで、政府組織が火元に何も手を出さない国家てなんだろう?トップは夏休みが終わると又外遊日程がぎっしりだそうだ。外遊で思い出したが、事故は発生当時の東電幹部は殆ど海外に滞在中らしい。責任当事者が家族共々海外滞在中は少しふざけ過ぎてはいないか。婆さんは福一の中で生活させるべきと言っている。おっかね~。

最近になってたまりかねた住民からの訴訟なんかも出ているようだが、この扱いを巡る政府の態度も曖昧のようだ。マスコミも含めて全てのことがすっきりしない。質屋の番頭さんみたい東電社長を映像で見るたびに思うのは、国のリーダーの無責任さだ。東電を破綻処理させるとかさせないの問題以前に、国家の果たすべき責任に思いを致していないところに最大の問題があると思う。

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