2013年7月3日水曜日

茹でダコ

日を追って、ここに書くほどのことが見つかり難くなってきた。以下実にくだらないことだが、昨日憶えたばかりのこと忘れぬうちに一つ。

7月ともなると大分夏らしくなってくる。昨日夕飯のおかずに茹でダコの切り身が出ていた。蛸とは珍しかったが、薄切りの切り身に少しわさび醤油を付けて食べたらさっぱりして実に美味かった。「昔大阪在勤の頃、この季節に料理屋に行くと梅酢味噌で蛸刺しなんかよく出たものよ、季節の味だな。」と言うと、「今日は半夏生ですからね。」とのこと。「そりゃなんだ?」に対しては「私もよく知らないから調べて見たら。」で調べてみた。

半夏生(はんげしょう)は雑節七十二候の1つで、半夏(烏柄杓)という薬草が生える頃。一説に、ハンゲショウ(カタシログサ)という草の葉が名前の通り半分白くなって化粧しているようになる頃とも。下の写真をご参照願います。



かつては夏至から数えて11日目としていたが、現在では天球上の黄経100度(面倒なので説明を省略)の点を太陽が通過する日。この頃に降る雨を「半夏雨」又は地域によ「半夏水」と言い、大雨になることが多い。

農家にとっては大事な節目の日で、この日までに農作業を終え、この日から5日間は休みとする地方もある。この日は天から毒気が降ると言われ、井戸に蓋をして毒気を防いだり、この日に採った野菜は食べてはいけないとされたりした。また農家では玄米の餅を作り食べた。近畿地方の一部地域では蛸を食べる習慣があり、現在では近畿地方各地の小売店が盛んに販売促進活動を展開している。

これも節分の「恵方巻き」同様、大阪商人のプロモーションが江戸にまで攻め上ったことらしい。

2 件のコメント:

トパーズ さんのコメント...

半夏生に茹蛸、知りませんでした。
恵方巻きも、数年前に覚えたばかり。
季節を上手く利用した商魂たくましさに
舌を巻くばかりです。

senkawa爺 さんのコメント...

トパーズさん
いつもコメントをありがとうございます。
ご出身がどちらか存じませんが、以下は決して悪口ではありません。
大阪商人の商魂たくましさには脱帽です。