2013年7月2日火曜日

取り敢えずはセーフ

先日入院して生体検査を受けた前立腺の結果が出た。泌尿器科の科長先生から「14か所も細胞を取って検査したが、何れも悪性腫瘍の徴候は発見されませんでした。紹介して頂いた先生にはこちらから連絡しておきますが、現在服用しているユリーフ(処方薬)を飲み続けるのが適当だと思います。」てなことで癌の心配は一応セーフではあるが、前立腺が肥大であることに変わりはないので、頻尿その他具合の悪さも変わらない。

癌を宣告されたらまた少しややこしくなるので、梅雨が明けても山歩きどころではないかと心配していたが、その点は少しほっとした。久し振りに床屋にも行ったので少しさっぱりした気分である。

特段のことはないが読後感を一つ書いておく。
東大医学部教授と気功の泰斗の対論「人は死なない。では、どうする?」
東大医学部教授・医学部付属病院救急部・集中治療部長 矢作直樹
気功家・鍼灸師 中健次郎

先日昼飯を食べた店で何気なく見たテレビにこの東大医学部の先生が出演していた。もちろん知らなかった人である。混雑の中だったのでよく分からなかったのだが、どうも山がどうとかこうとか言っているようなので、一寸気になって名前だけ忘れないようにした。帰って調べると著書は結構沢山出ている。手っ取り早く読めそうなやつを図書館で借り出して読んでみた。結構面白い。

矢作先生はテレビで見ても精悍な面構えであったが、学生時代1年に200日も山に籠る本格的な山屋だった。ここが一番興味をひかれた点である。東大5年生の時の3月、その冬に2度目の大事故を起こす。鹿島槍の尾根で雪庇を踏み外したりして千メートル近くの崖を滑落、しかも単独行である。その時の経験が先ず書かれている。そんな大事故で生きているのが不思議だが、兎に角助かった。その時猛吹雪の中だったらしいが、どこからか「もう山には来るな。」との声がはっきり聞こえたのだそうだ。

そこで、自分が何か意識できない別の力で生かされていることに気付き、以来本格的な山登りはぷっつりとやめているとのこと。そして現在は救急の集中医療部長だから、毎日のように他人ではあるが人の死と向き合う仕事についている。そして人が死ぬ時に、その場に肉体以外の何かがあるのを感じているらしい。いわゆる霊魂を信じている訳である。一方の中さんと言う方も初めて知る名前だが、気功の世界では著名な方らしい。世界中を駆け巡った冒険家でもあり、インドのサイババや中国の世界的霊能者を訪ね歩いて教えを乞うているようだ。

共に科学ではどうしても答えを見いだせない人間の何か、能力かもしれない、の存在を信じて、中氏は気功を通じ、矢作先生は現代医療の場でそれを見つける努力をしているのだろう。両者ともそれが簡単に見つかるとは期待していないのかもしれぬが。臨死体験については友人からも話を聞いたが、似たような話が沢山出てくる。人によって関心の持ちようはいろいろあるだろうし、半分科学も踏まえたスピリチュアル談義とは少し違うかもしれないが、個人的には迷信深くてこの手の話が大好きである。

2 件のコメント:

kiona さんのコメント...

よかったですね^ ^

senkawa爺 さんのコメント...

kionaさん
気にかけて頂きありがとうございます。
癌はセーフと言っても肥大症は変わりませんし、こちらは原因や治療法に関する目新しいアドバイスは何もありません。少しがっかりもしています。