2013年6月11日火曜日

<サミット> 意義?

やっと梅雨らしい天気になったが雨量はイマイチである。これまでのお天気続きで本州の水不足は深刻らしい。都会暮らしで感覚が鈍いが、農作物への影響が心配になってくる。砂漠に建設された国家と異なり豊葦原瑞穂の国とて、水の心配だけは無いなんて暢気に構えることが未来永劫可能かどうか、序でに考えてみた方が良いかもしれぬ。山の中にはダムが至る所にあるが、今年は何処のダムも異常渇水になっているようだ。森を伐採して山を削る貯水方式が理に適っているのか?元長野県知事田中康夫氏の言う方が正しいのか?

判断はつきかねる。降雨量は多くても、外国から飲料水を輸入したりしているのだから、潤沢な水資源とは言えないかもしれぬ。水道システムも外国に輸出すると胸を張るくらいだから、まさか東京で給水制限なんてことは起きないよね。しかし世の中には「まさかの坂もある」と言った人もいる。我が家は嫁が来ても数年間は水道が引かれていなかった。井戸水の生活だったので、名残に今でも井戸水の蛇口を1本だけ残している。

しかし井戸本体は蓋をして手押しポンプも外しているので、停電になればアウトだ。従って本当の非常時には何の役にも立たない可能性の方が高い。兎に角少し晴天が続くと渇水で、降ったと思うと今度は台風の被害予想、四季の変化に富む我が国も、それなりに適応していくには、些か頭を使わねばならない。大事なことは、やたらに自然を克服したり超越しようと考えないことではなかろうか。

元々日本人には「自然と共に生きる」意識が濃厚にあり、様々な日本文化を生み出してきたと思う。どうも最近は、夜郎自大と言おうか、何事に対しても不遜な態度の人が目についてしかたがない。「実るほど頭を垂れる稲穂かな」とはよく言ったものだ。

少し飛躍するが、「サミット」なる会議がある。先進○か国首脳会議(G○)または主要国首脳会議とも呼ばれる。日本は1975年開催の第1回会議から参加している。フランスの大統領が提案して、第2次世界大戦々勝国の英米仏と敗戦国独(西)伊と日本の6か国が参加した。会議の趣旨は1973年のオイルショックを受けて混乱に陥った世界経済再建のために、6か国の財務を預かる政府高官が集まり、経済的課題を討議する会議である。メンバーであるから、当時の日本は主要先進国であったのだろう。

来週17・18日英国のロック・アーロンで39回目を迎えるこの会議は参加国が多分20か国と大幅に増えている。しかし、この中に中国やインド、ブラジルなんかは入っていない。討議される内容については定かではないが、経済的に大きな意味を持つのかどうか、疑問を感じなくもない。40年近くも前から世界の主要国クラブに入っていたとは目出度い限りではあるが、今もポジションが変わらないと思うのは、大きな勘違いに繋がりそうだ。

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