2013年5月3日金曜日

改憲論議

連休後半に入ってやっと暖かくなってきた。先日の主権回復記念式典に続き、本日は憲法記念日とのことで現政権が目論む改憲に関する論議が世の中を騒がしくしている。日本国憲法だから個人的にも大いに関係することであろうし、真剣に考えるべきことだろう。しかし一度もまともに読んだことが無い。ぼんやり分かっている唯一のことが「国際紛争解決の手段としての戦争を放棄していることと、このための手段としての軍隊を永久に持たず、国の交戦権を認めないこと」くらいのもの。

占領軍の米国に押し付けられたとは聞くが、今にして思うとこの点だけは米国に感謝しても良いのではないか。アメちゃんの方がこりゃヤバイと直ぐに軍隊を作れと言ってきたようだが、当時の政治家はこの憲法を逆手にとって抵抗し、結局軍隊を持たなかった。流石に占領軍側は許してくれず、警察予備隊の編成を余儀なくされて、朝鮮戦争の後方支援を行うことにはなったが。結果的にこれが世界に唯一の自衛隊に繋がり、今があるのも結果オーライだったように思える。お陰で軍事お宅みたいな子どもが育ち、長じて軍隊が欲しいなんて言いだす政治家になったりするのは已むを得ざることか。

その事は兎も角、成立から60年以上一度も変更が無いの憲法は珍しいらしい。変更はあってしかるべきだろうが、何をどう変更するかの議論が無いまま変更の手続きだけを変更しようとの意向が現政権にあるようだ。こちらは憲法なんて大それたことについては意見を持つほどの者ではないし、元来諦めが早くて、何事も成り行き任せに生きてきた。だからど次の選挙結果がどう転ぼうと仕方ないとはいえ、世界に冠たる「戦争放棄」の精神だけは変更してほしくない。誰の思い付きか知らぬが「自衛隊」とは言い得て妙ではないか。

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