2013年5月1日水曜日

「富士山」世界遺産に

やっと富士山が世界遺産に登録されるそうだ。結構な話だと思う。なんで三保ノ松原なんかと言っては失礼かも知らぬが、一緒になんて欲張ったのだろう。富士は日の丸と同じくらい日本人全体の心のふるさとではないか。第一富士山に祀られる浅間神社は静岡と山梨にまたがるそうだし、静岡育ちの婆さんが言うには「普通の人が思い描く均斉とれた形の良い富士山は、山梨側からの富士で、これが一般的。私たちはが子供の頃は必ず右側に小富士があって手前に白砂青松を描いたが、こんなのは静岡県人だけでしょう。」

我が同胞はどうも料簡が狭いというか、世の中にいろいろな人がおわすことを忘れるので困ったものだ。東京都知事閣下は同胞中の同胞、高校も同窓で名誉なことだが、オリンピック招致の宣伝にアメリカまでお出ましになって、如何にも信州人らしい事を仰ったみたいだ。くさされたトルコの反応がまたクール且つスマートなのに対し、形ばかり口先だけの反省なら猿にもできると言われそうだ。これも小生には他人事には思えぬ、善いとは言わぬが如何にも信州人らしい。

ネットの中には「これで招致が難しくなるのは知事の深い計算で、下手にオリンピックなんか来ることになると、テロ対策等とんでもないことになるから丁度塩梅がいいと思っているに違いない。」なんて穿った記事があったりして、真とは思えぬが面白い。実は我が家ではかねて石原都知事の時代からオリンピック招致には反対で、報道の度に「なんて無駄なことを!」とぶつぶつ言っていたので、久しぶりに報道を楽しんでいる。

話を戻す。富士山が世界遺産になると、遺産保護の見地から環境保全が義務付けられそうだ。併せて入山料を徴取することになる公算が高いようだが、これも結構なことだと思う。世界遺産に登録されなくても国立公園のめぼしい山々も方法はどうあれ、入山者を少しコントロールできるようになれば素晴らしいと思う。しかしこれも手前勝手な話で、山で客商売している人たちは客が減れば単価をずーっと上げなくてはならない。山小屋の宿泊料金が今の2倍3倍になっても、果たして山に行くだろうか?そんなことを思うと、どんな方法があるのか、世の中はこっちが勝手に思うようにはなかなかいかぬものだ。

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