2013年4月16日火曜日

陵介と浩介

先日新潟県長岡市で行われた競泳日本選手権大会の最終日の14日、普段あまり注目しない水泳大会であるが東洋大学1年生(18歳)の萩野公介選手が前日までに5冠を達成していたので、この日の200m背泳には流石に強い関心を持って見守ってしまった。レースの結果は先輩の入江陵介が先輩の意地を見せて競り勝ったが、150mの最後のターンで頭2個分萩野が前に出た時は彼が勝つかと思った。

しかしスポーツは実力、且つ厳しい世界であることを痛感した。試合後の萩野選手は「最後の25メートルガクッときた。12レース目、最後の最後で来ました。本当の怪物は最後まで活躍を続けられる。」とフェルプスやロクテを挙げて成長途上を認めたと報じられている。レース後に入江から「萩野はAKB48好きで、これからはセンターに立ってくれる」とエールを送られると、「憧れのセンター(入江)を倒せる存在になりたい」と返したやり取りも爽やかだった。

その辺の中学生でも水泳部ともなれば1日に何千メートルと泳ぐのが当たり前だから、このクラスの選手の練習量はきっと想像を絶するものがあるのだろう。その中で、萩野選手については平井ヘッドコーチが「身体が壊れるのでは」と心配するくらい練習するらしい。水泳連盟では「萩野は期待値が一番高い。リレーを含めて8種目に出る可能性もある。世界選手権では準決勝もあるが、挑戦してもらいたい」と日本人としては例のない8種目出場の可能性を示唆したそうだ。

平井ヘッドコーチも「チャレンジさせたい。最後へばるかもしれないが、チャレンジすることが大切。フェルプスやロクテを本気で目指してますから」とのこと。今回の日本選手権200m平泳ぎで優勝した山口観弘選手も未だ18歳、この夏バルセロナで開催される世界選手権が楽しみになってきた。
政治経済のインチキ臭い話を追っていても全くつまらないが、スポーツの世界は嘘が無いので実に爽やかだ。様々なジャンルで若い選手が活躍しているのが嬉しい限り。特に水泳は、日本が敗戦に打ちひしがれていた時、富士山のトビウオが私を含め日本人を再び奮い立たせてくれた。日本のお家芸でもある。二人の介さん頑張ってください。

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