2013年4月15日月曜日

故郷の春



故郷長野の春は実に爽やかである。朝晩の冷え込みはきついが昼ともなると東京より気温が高くなりさえする。庭の草花が咲き、里の桜も満開となり、この週末は素晴らしいお天気で市内の公園は花見客でごった返した事だろう。
金曜日に兄の法事を兼ねた昼食会が市の外れの高台にある料理屋であった。南に長野市と取り囲む山並みを一望できる座敷に兄妹が集り、肉料理を肴に楽しい歓談のひと時であった。

この後、弟の家で一晩厄介になり、翌朝飯縄山能登山口まで送ってもらった。先述したように朝の冷え込みはきつかったが、その快晴で長野市を取り囲む山並みが綺麗に浮かび上がる素晴らしい天気になった。特にドライブの途中、弟が昔子度の頃よくスキーをしに来た門沢付近に車を止めた。現在は皆車を飛ばして通り過ぎるので知らぬ人が多いだろうが、ここはこのルート一番のビューポイントとのこと。

成程、車外に出て眺めると足下に広がる芋井の畑と部落の遥か向こうに北アルプスの五龍・鹿島槍・爺が連なりがえも言われぬ美しさだ。特に五龍と鹿島槍は形がいいし、この2山を繋ぐ稜線は有名なキレット(切れ込んだ岩稜帯)で、歩いたことはないが見ているだけで胸が熱くなる思いだった。飯縄山は今年は3月の気温が高かったようで、昨年弟と一緒に登った時(やはり4月の第2土曜か日曜)と比較すると遥かに残雪が少なかった。

しかし前夜の寒さで新雪が降ったようで、1900mの山頂付近になると10㎝を超えそうな積雪になっていた。昨年と異なり山頂まで夏道が殆ど開通しているので、8合目付近から直登とはいかなかったせいでもあるまいが、疲労が激しい。前夜から弟宅で話題にもなり当日の信毎朝刊に記事が出ていたが、飯縄山は市内の小学校5年生の学習登山の山だそうだ。我々の時代もそうだったかどうか記憶が無いが、市内で20校近くの小学5年生が来月あたりから順次遠足に繰り出すらしい。

そんなことも意識し、何度も登っている山でもあるので、軽い気持ちで登るつもりが、取り掛かると意外にきつい。こんなところ本当に5年生が登れるの?と不思議な思いだし、引率の先生方の苦労が思いやられる。帰宅して「年のせいかバテバテだよ。」と言ったら婆さん曰く「今頃気が付いたの?あったり前でしょ。」とのこと。月曜の今日でも筋肉痛が尾を引いている。

                  飯縄山

山歩きの詳しくはこちらをどうぞ。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-285451.html

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