2013年3月15日金曜日

冬が去っていく


卒業式のシーズンが始まっているのだろうか、袴姿の女性を見かけるようになった。低気圧の発生と北方からの寒気の影響で、昨日までは風が冷たい日が数日続いた。今日からは春らしい本格的な暖かさが戻るだろうとの予報だったので、アンダーシャツの上に着こんでいたチョッキを脱いで、下着とシャツとセーターの3枚にして見たが、晴れている割に結構肌寒い。それでも少しは身が軽く、心も微かに浮き立つ気分があるのは、やはり冬が去り春が近づいている証拠だろう。

何があっても季節は巡りくる。地球の回転軸が太陽に対して垂直でないことを先日弟の嫁さんに教えてもらったばかり(本当は小学校か中学校で教わっている筈だろう)。そんなことも関係してくるかどうか分からないが、南北の緯度が同じような国であれば、日本同様の四季があるのだろうか?春夏秋冬が1年をきれいに4分割している訳でもないだろうが、生活実感としてはそう感じるのが日本の良いところだ。

この生活実感と関係深いのが俳句であって、これこそ我が国固有の文化で、外国には例を見ないようだ。菜の花のお浸しを食べながら蕪村の句を思い出したりしたが、自らは句をひねる才能が全く無いのが残念である。あと1週間足らずで春分の日、この頃には東京でも桜が咲くらしい。春を色に例えると青らしいが、個人的には何となくピンクを連想してしまう。桜のイメージから来るのだろうか、何れにしても明るく軽い。

心も軽く身も軽く頭の中はもっと軽くて空っぽ同然。でも東京に住んでいてさえ感じることが出来る我が国の恵まれている天然自然や季節感だけは大事にしたいものだ。

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