生まれてこの方市民運動とは全く無縁で、大学2年生の時の60年安保のデモにさえ一度も参加したことが無かった。首都を席巻した「安保改定反対」の熱狂的環境の中にあって、東京に在住しながら1回も国会周辺に足を運んだ経験が無い方が珍しいだろうと思っている。昨年の梅雨時分になって、友人からの誘いで、毎週金曜日の夕方総理官邸を囲んで行われた反原発デモに1度だけ行ってみた。参加者も多く、周辺は結構盛り上がっていたが、虚空に大声を張り上げるのはどうも性に合わない。
反原発の趣旨については賛同するが、デモにはついて行けず結局1回で参加を止めてしまった。昨日同じ友人からの誘いで、杉並公会堂(荻窪)で行われた『3.10「原発」国民投票大集会』に行ってきた。友人が主催者側に居るので、会場整理をボランティアで手伝ってくれとのこと。昨日もプールの休館日でもあったので、運動がてら丁度いいと、内容も十分理解しないまま気安く引き受けた。夕方6時半開場で9時までとのことで5時に集合が掛かったので、少しお腹が空いた意味はあるが善い経験だった。
前日の9日、日比谷公園で行われた0310反原発のデモが大変な盛り上がりと新聞報道で知っていたので、1000人は収容可能と推測できる杉並公会堂でも参加者を収容しきれるのだろうかと内心心配であった。ところが、会場整理の最初の仕事が、中央客席約200脚以外をテープで封鎖して使用させないようにする事であった。そして開場後は、参加者をその中央部分に順序良く詰めていく作業。何か勝手に勘違いしていたようで、結局参加者は主催者の予定通り約200名ほどだった。
後から友人に解説してもらったのだが、反原発の市民運動にもいろいろあって、勿論主催者は全部異なる。市民運動てやつはリーダーシップが難しく、指導者内部に序列が無いし、こういった事をする人は自意識と言うのだろうか、が強く、しかも妥協が無いとしたものらしい。昨日の会は単に反原発と声を上げるだけでなく、原発推進の人も巻き込んで国民投票に持って行こうとの趣旨である。この運動は一昨年3月の福1原発事故直後の5月から準備を初めて6月には組織を立ち上げ、12年度中に国会での法案成立を前提として国民投票の実施を目指したらしい。
発起人には小生でさえ名前を知っている若手の社会学者がなっている。もちろん12年度に目的が達成されることはなかったが、この1年10か月ぐらいの間、全国各地で住民投票に基づく自治体への働きかけをしてきたらしい。<詳しくはこちらを参照願いたい:http://kokumintohyo.com/>
昨日の集会は、そのめげずに頑張っているリーダーたちが全国から集う集会だった訳だ。ここに集まった人たちは「反原発」を選挙を通じて政治的に実現することは殆ど不可能と見切っている。
小生も、残念ながらその考えはある程度当たっていると思わざるを得ない。しかし、ここで提案されている国民投票の実施も、日暮れて道遠しの感が否めないのは残念なことだ。
6 件のコメント:
今世界は熾烈な代替エネルギー開発競争に入っている様ですね。
新しい時代の幕開けの「代替エネルギー」の可能性を示さずに
「原発反対」だけ叫んでも、中々幕引きは難しいのでしょう。
例えば「マグネシウム発電」が、太陽光発電、風力発電に代わる次世代クリーン発電として注目を浴びています。
脱原子力発電と引き換えに新マグネシウム循環社会の推進等を
セットでアピールできれば、旧世代の幕引きと、子孫の時代
への幕開けのデモ・ストーリーが描けるのかも知れません。
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新「マグネシウム循環社会」について、ご興味のある方は、
今週末の下記の番組も参考になると思います。
https://pid.nhk.or.jp/pid04/RebroadNoticeInsert/Confirm.do?pkey=001-20130310-31-27954
2013年3月16日(土)[Eテレ]昼0:30~1:00(再放送)
■サイエンスZERO
「パワー10倍!マグネシュウム電池開発中」
先日、3輪電動バイクで200キロの走行実験が行われ、
実現が視野に入ってきた新型電池。
再生可能エネルギーの切り札になれるか。
注)同2013年3月10日(日)夜11:30(放送済)
http://www.php.co.jp/books/detail.php?isbn=978-4-569-77561-6
■「マグネシウム文明論」石油に代わる新エネルギー資源
(PHP新書) 矢部 孝 (著), 山路 達也 (著) 価格756円
発売日2009年12月15日
中Chanさん
いつも貴重なご意見をありがとうございます。
仰るような代替エネルギーが現実になる日が1日も早く到来するのを祈りたいです。
中Chanさん
丁寧な追伸をありがとうございます。
コスト面など、課題も多いのでしょうが、代替エネルギーが多岐にわたるのは喜ばしいことです。早く原発から脱却することを願わずにいられません。
おっしゃるとおり「コスト面など、課題も多いのでしょうね。」
「マグネシウム発電のコスト問題、課題」等というキーワードで
調べますと、信じ切れない人が多い様です。
海水に含まれる酸化マグネシウムの、太陽光による「還元」の
仕組みのところが、低コスト事例を示しきれて居ないようで、
皆さん、期待しつつも懐疑派が多いようです。
ここのブレークスルーが認められ実績が出れば、
賞賛を浴びるレベルに達することでしょう。
矢部孝教授、小濱泰昭教授、それぞれに
自信の程はいかがでしょうか。
がんばってほしいものです。
今まで「炭素」や「鉄」で済んでいたものが
「マグネシウム」まで日常的に使い出すのは、
何か敷居が高いような気もしますが。
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①安易な再生可能エネルギー・ブームの批判
(上手い話には落とし穴も)
http://www.hamacho.net/column/archives/2602
安易な再生可能エネルギー・ブームは避けよ(1)声高に言うべきはむしろ原発推進
http://www.hamacho.net/column/archives/2619
安易な再生可能エネルギー・ブームは避けよ(2)誤解が誤解を生む連鎖
http://www.asahi.com/eco/news/TKY201111240431.html
朝日新聞 2011年11月25日0時46分
太陽光使う新電池実験 宮城・東北大、課題はコスト
http://www.kanekashi.com/blog/2009/07/000973.html
2009年07月11日
Mgエネルギー:太陽光励起レーザーの可能性
★URL省略
ロイターブログ討論×闘論 ニュースに一言!
2011年05月10日 12:19 pm JST
マグネシウムの「エネルギー革命」考
エネルギーと水という、21世紀に人類が避けて通れない
課題を一挙に解決すると主張する矢部教授の構想を聞くと、
「本当に実現可能なのか」という疑問を禁じ得ない。
この点を矢部教授にぶつけてみると、「それはそうだ。
これを聞いたたけで信じるほうがおかしいでしょう」と話す。
http://agora-web.jp/archives/1523745.html
僕が原発を捨てきれないわけ--作家・高嶋哲夫
では、また。
★以下、恐縮ですが関連記事として登録させてください。
①東京工業大学、矢部孝教授記事関連
http://www.saltscience.or.jp/index.html
公益財団法人ソルト・サイエンス研究財団
http://www.saltscience.or.jp/symposium.html
同財団 シンポジウム 過去の講演内容
2012 海水・塩の科学
「海水から生まれる新エネルギー通貨マグネシウム」
http://www.saltscience.or.jp/web_salence/2013No4_sympo2012.pdf
ソルト・サイエンス、シンポジウム2012
「海水・塩の科学」(2012年10月30日(火))(PDF)
講演-3 講演と質疑応答
「海水から生まれる新エネルギー通貨マグネシウム」
:地球を救う循環型エネルギー社会構想(矢部考東京工業大学教授)
http://www.saltscience.or.jp/symposium/3-yabe.pdf
演題の要旨の資料(PDF)
講演-3
「海水から生まれる新エネルギー通貨マグネシウム」
:地球を救う循環型エネルギー社会構想
(矢部考東京工業大学教授)
http://www.saltscience.or.jp/web_salence/web_salence1.html
「そるえんす」がWeb版
2013-№4(2013.1.24発行)
ソルト・サイエンス、シンポジウム2012
http://www.hondafoundation.jp/library/pdfs/No.126.pdf
本田財団レポート No.126
「マグネシウム・エネルギー社会の到来」
東京工業大学大学院
理工学研究科 機械物理工学専攻教授
矢 部 孝 全30頁
このレポートは平成20 年11 月5 日パレスホテルに
おいて行われた第108 回本田財団懇談会の講演の
要旨をまとめたものです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
②東北大学、小濱泰昭教授記事関連
http://www.asahi.com/eco/news/TKY201111240431.html
朝日新聞 2011年11月25日0時46分
太陽光使う新電池実験 宮城・東北大、課題はコスト
無尽蔵の太陽光を生かした新しい燃料電池を実現・
普及させようと、宮城県の東北大が宮崎県日向市で
実験している。燃料電池には希少金属リチウムが
よく使われるが、東北大が目指すのは、ありふれた
マグネシウムを使った電池で、太陽熱による
リサイクルを目指す。
「自然エネルギーがあれば、もう原発はいらないこと
を5年以内に示し、太陽光を利用したリサイクル技術
を10年以内に実用化したい」と話している。(福島慎吾)
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1201/31/news055.html
2012年01月31日 14時35分 更新
インタビュー スマートグリッド:
「マグネシウムが変えるか、日本のエネルギー問題」(1/3)
「電気は貯められない」。現在のエネルギー政策は、
この主張が大前提になっている。だが、東北大学
未来科学技術共同センター教授の小濱泰昭氏は、
この主張に真っ向から異議を唱える。も開発した。
[畑陽一郎,@IT MONOist]
<本文省略>
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1201/31/news055_2.html
2012年01月31日 14時35分 更新
インタビュー スマートグリッド:
「マグネシウムが変えるか、日本のエネルギー問題」(2/3)
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1201/31/news055_3.html
2012年01月31日 14時35分 更新
インタビュー スマートグリッド:
「マグネシウムが変えるか、日本のエネルギー問題」(3/3)
では、失礼致します。
中Chanさん
重ねての追加情報をありがとうございます。
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