2013年3月1日金曜日

原発再稼働反対

昨日国会では安倍総理の施政方針演説があったようだ。夜7時のニュースでちらりと見たが、普段成績が悪いのにたまたま運動会の駆けっこで1等賞になった悪餓鬼が、クラス会で急に偉そうに何か喋っているようで、馬鹿馬鹿しくてまともに聴く気もしない。とは言っても世論調査の結果で高い支持率が示されているのだから、6割近い国民には何を言っても許されるのだろう。

内容的にはどうせ大したことは喋っていないのだろうが、今朝の新聞報道で1点気になることがある。原子力規制委員会で安全性が確認できればとの前提をつけてはいるが、原発再稼働を臆面もなく堂々と宣言したみたいだ。アメリカさん以外には怖い者がいないみたいな調子で、アジアの諸国に無礼な言動を働くのは百歩譲っても、自国の国民が半分以上反対している事案について、かくも抜け抜けと言い放つ神経は許されるものではないだろう。

読後感を書くのがいつになるか分からないが、今、友人から借りた『銃・病原菌・鉄』を読んでいる。この著者ジャレド・ダイアモンド氏が言っていることに次のフレーズがある「文明が進むに従い、人々は危険に対して鈍感になっていく、、、。皮肉です。」著者がニューギニアに何度も調査に入って未開の地の暮らしを観察すると、彼らはジャングルの中で転んだりして骨折なんかしても医者がいない。ちょっとした怪我でも命取りになりかねないので、ジャングル内の行動が都会から行った著者の想像を超えて慎重らしい。

100回に一度あるかもしれないリスクでも、何千回も繰り返す行為であればいつかそのリスクが現実になることを明確に意識しているそうだ。言われてみると確かに文明人はリスクに対しては鈍感かもしれない。だからと言って、一旦事故が発生したら治せる医者がいないのは勿論、極めて危険な燃料の後始末さえ方法が無いとされる原発再稼働を、そう簡単に許せるものではないだろう。この本を貸してくれた友人から昼飯を誘われてご馳走になりながら、今日は久しぶりに安倍政権と原発について話をした。

彼は憲法改正の国民投票より「原発」について国民投票をすべきと主張する市民グループをボランティアで手伝っている。このグループが今月10日に杉並公会堂でアッピールの集会を企画しているので、良かったら手伝ってくれとのこと。もちろんお引き受けした。
http://kokumintohyo.com/310demonstration

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