2013年1月4日金曜日

年賀状

今日から仕事始めかと思うのだが、池袋西口は未だ閑散としている。開いている商店・飲食店が意外に少ない。開いているのはチェーン店ばかりで味気ない。一般企業や役所にしても、午前中は仕事始めの挨拶回りで昼から乾杯なんて習慣は無意味なこととされてしまったのだろう。世の中から無駄をどんどん省いていくのも結構だが、行きつく先は余りハッピーでなくなるのではと余計な心配をしたくなる。

正月は頂戴した年賀状をゆっくり拝見するのが大きな楽しみだ。こちらから送ったのは表裏ともに印刷の味気ないものでお恥ずかしい限りだが、大勢の方が味わいのある言葉を書いてくれている。同輩諸氏は殆どリタイアしているものの元気な方が多く、ゴルフでエイジシュートを目指したいとか、外国の高い山に登ってきましたなんて方までいらっしゃるので恐れ入る。自公政権が復活して経済が再活性化しそうなことや原発が再稼働したことを喜ぶ人もいる。

一方では「本来、閉門蟄居して余生を過ごすべき者がなんの加減でか再び国の頂点に立つような、理解し難いこの国の時代です。」なんて書く少し若い友人もいる。皆さんそれぞれどちらの側に立つかは兎も角、国を思い憂いているのは立派なものだ。年賀状と言えば決まり文句を書いて、生きているアリバイ作りでいいだろうと思うのは怠け者の証拠。少しは反省しなければいけない。我が想いにぴったしの文章が書かれたものもあった。

一部をご了承を得ないままそっくり引用させて頂く。「Sunday毎日。いざ我が人生と思いきや、そうは問屋が。先ずは指令に背く我が体。その肝心の司令塔の劣化。国家と同じ財政破綻、当方消費税お手当の方策無し。世相もぼやくばかりで、すでになすべき役割し。・・・」さすが同期生、先の短いこれからの人生をことさら心配するではなく、現在の心境を吐露されたとも思うが全く同感である。

多くの方から今年の多幸を祈って頂いたし、自分でも神頼みさえした。報道も今年は景気が回復しそうと書き、株価は上がる。結構づくめの正月ではあるが、正直何となく不安感が拭えない。先ほど昼飯に行って、早々と新政権のインフレ目標達成に協力している店に入ってしまった。円安が輸入価格を押し上げガソリンだけでなく諸物価は高騰するに違いない。年金に復興税が課税されると、これもまた下がる話だ。

国家の危機は突破されても、社会からご用済みになっている老人と借金を背負わされる子と孫たちには些かきつい年の初めかもしれぬ。

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