2012年9月20日木曜日

浮き世か憂き世

暫し浮世を離れていたので、未だに新聞やテレビをまともに見る気がしない。ちらっと見ても1週間くらいでは世の中何も変わっていないじゃないか。しかし身近なところでは留守の間に大分大きな変化があった。帰宅して聞くと婆さんの従妹のご亭主と、昔ご近所に居て子供同士が小中学校時代仲良しであったことから親しかった友人が立て続けに亡くなったそうだ。

従って折角亭主が留守にしてくれたので、久しぶりにのんびりと思った当てが全く外れてしまったとのこと。葬儀は1軒が青梅でもう1軒が町田の外れ、何れも親しい人だったので通夜と葬儀の両方に参列しなければならなかった。婆さんにとってもまるでトレッキングをしていたようなものだったらしい。普段履いたことのないヒールで歩くのも大変だが、ずっと腰かけているのも苦痛なんだそうだ。何と言っても我が家は旧式で椅子と言うものが無い。

特に1軒が神道だった様で、この通夜や葬儀の様子を聞くと不謹慎だが面白い。何でも祝詞(葬儀でもこんな言葉が当たるのかな?)の度に立ったり座ったりさせられるのが大変だったとのこと。それに通夜の演出らしいが、一斉に灯りを消す瞬間があったらしい。その中で神主さんが例の調子で「畏み畏み~~」とおどろおどろしくやったものだから従妹の孫たちが「お化け~」と怯えてしまって、笑う訳にもいかず苦労したそうだ。

亡くなった二人は何れも我々より年下、世の中そう簡単に変わりはしないと、安閑としていてもいつ自分の番になっても不思議はない。どうしても身近な話題に感じてしまう。葬儀は面倒かもしれないが、神道は戒名が不要なので、その分経費が助かりそうだとか、町田の斎場は市営で焼き場が施設内にあるので合理的な上に費用も安いらしいなんて話で盛り上がる昨今である。

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