2012年8月21日火曜日

旧友

仲の良かった古い友人も次第に疎遠になってくる。今日は久しぶりにそんな一人と昼食を一緒にした。話は当然「あの時は楽しかったなぁ」が殆ど。もう世の中何が起きようと、まして政治なんか全く興味が無くなってしまったそうだ。従ってテレビを見るのもドキュメンタリーが主で、ニュースは見ない訳ではないがあまり関心が無いらしい。お盆に墓参りで長野に帰った折に、昔よく一緒に遊んだ裾花川の河原を散策してきたとのこと。

「あそこでハヤを釣ってすぐ君の家に行き、塩焼きにして食ったのを覚えているかい?」聞かれたがさっぱり記憶がない。彼もお盆に帰った折には必ずゴルフをしたのだが今年はゴルフをやめて昔の遊び場と学校周辺を散歩するに留めたらしい。こちらが先月末に北アルプスを歩いてきた話をすると、しきりに感心してくれた。君の生活で褒めるべき最大の要因は、自家用車を持たなかったことだそうだ。

「会社を定年になる時、多くの人は一旦自家用車をやめる事に思いが至るが、大体奥方が反対してズルズルと持ち続けてしまう。これが結構な物入りで、年間50万くらいの持ち出しになるし、健康上からも車をやめて歩く方が余程いいのだがなぁ。」そりゃその通りかもしれない。その他栄養を管理する上からご飯の量を減らして、緑黄色野菜を多くすべきだとか。最近は食事にもかなり気を使っているらしい。

昔は奥さんと3人でよくゴルフもした。我が家の婆さんとほぼ同年齢の奥方の近況を尋ねると、あの元気な奥さんがスポーツのしすぎで膝を痛めたそうで、カートをフェアウェイに乗り入れることが出来るコースでないとゴルフもままならないらしい。半年ぶりだったが、年を取れば誰しもできなくなる事ははあるにしても、友人一家の印象が随分変わったのは仕方がないのかもしれない。

普段も大食いはしないが、食べたいものを我慢することが出来ない。特に食後の甘味なんぞは必須である。食いたくないものには箸をつけないし、美味くても腹が一杯になれば食べ残す。食に関しては外食は昼だけだし、朝夕は基本的に自宅で食べているので、我慢とか無理はしたことがない。

家計の先細りを考えると、生活は全てにおいて益々慎ましくならざるを得ないだろう。でも今日は昔からの習わしで、普段に較べるとかなり豪華な食事をしながら友の話を聞いて少し変な気分だ。こんな食事会もそろそろ終わりかもしれない。何事も激変を避け、無理せずに少しずつ変えていくのが長持ちの要諦だろう。

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