2012年6月5日火曜日

内閣改造報道と検察庁

野田総理は日曜日に行われた小沢氏との再会談の直後に内閣改造を発表して、早速月曜日に内閣改造を行った。今朝の長官は大きなスペースを割いて改造人事について報道している。新任の大臣が5人いるが、初めて聞く名前が多い。多数の市民、特に民主党支持者は「なんじゃ、これは。自民党の下請け内閣ではないか。」と思って白けているだろう。少なくとも小生は新聞を丁寧に読む気がしない。

幹事長が輿石氏から仙石氏に代わるとの噂は実現しなかった。野田総理がこれで政治生命を賭けた消費税法案を上げることが出来ると思っているとすれば、少し甘いのでは思わざるを得ない。きっと思いも及ばぬ深い読みが他にあるのだろう。政局報道の目玉は、民間から防衛大臣に任命された森本敏氏(拓大教授)で、毀誉褒貶様々で賑やかである。学者・論客と言っても経歴は防衛大学卒業や自衛隊や外務省勤務の実績がある。野党はクイズのような国会質問でうけは取りにくいだろう。

そうは言っても因縁のつけようは幾らでもあるようなので心配はないらしい。要するに大臣なんか誰にも勤まるし、誰がなろうとも国会自体が猿芝居みたいものだから、如何様な振り付けも可能と言うことに過ぎぬ。白けてニュースを見ない人が賢いと言わざるを得ない。新聞は大きく取り扱っていないが、法務大臣交代の理由についてマスメディアとネットでは少し異なる。新聞は、小川前法相が院内で携帯を使い競馬情報を見ていた事で、また問責を出される前の予防措置としている。

ネットは、彼が退任会見で発表した「指揮権発動を総理に相談したが承諾を得られなかった」を大きく取り上げている。小沢氏の裁判に興味のない人にはどうでもいいだろうが、小生は関心があるので成程ねと思った。簡単に言うと「小沢氏を起訴した検察審査会に対して検察が提供した資料に、重大な過失(意図的に小沢氏を起訴相当に誘導する嘘の捜査資料を作成した)があったとして、資料を作成した検事が市民団体から告発されている。

これは一応最高検に受理されているのだが、これを不起訴処分にしようとする検察庁の動きがあって、既成事実化を図るかのように盛んにリークされている。当然マスメディアはその線で何度も報道している。」小川前法相はこの動きを国民目線からすると看過しがたいと考えたようだ。そこで総理に相談したのだろう。総理は「指揮権発動とは法務官僚との対決になるので穏やかでない、してはいけません。」だったらしい。

だから、法務大臣の交代は予防的交代ではなくて更迭、首だったとしている。内閣改造については下らない記事ばかりだが、この事実が浮かび上がってきたのは興味深い。因みに滝実新法務大臣は引退を表明している人で、誰に遠慮も要らない人のようである。この交代を受けて検察庁大マスコミがどう出るか、興味津々だ。

2 件のコメント:

しあわせさがし さんのコメント...

>自民党の下請け内閣ではないか。」と思って・・・

うまいこと言いますねぇ。
自民党にすり寄ってまで「こと」を成したいのでしょうか。
すっかり骨抜きにされた民主。
また、検察もいい加減ですね。
こんなことがまかり通るなんて・・・?
泥鰌さんも両目をしっかり開けて有終の美を
飾ってほしいです。

senkawa爺 さんのコメント...

しあわせさがしさん
コメントをありがとうございます。

泥鰌さん、松下政経塾で何を学ばれたのでしょうか。
少し見損なってしまったかと心配です。