2012年5月30日水曜日

一寸先の暗闇か?

久し振りに国会図書館に行った。地下鉄永田町駅から地上に出ると、すぐ左が国会議事堂裏の四つ角。ここから三宅坂方面に向かうと民主党本部が入居しているビルに出る。従ってこの角には警官がいつも配置されている。地下鉄構内から地上に出たのは12時半頃だったが、今日はその警官が三宅坂方面に向かう人を全て一旦停止させて、何事か検問をしていた。四つ角まで来て民主党本部の方を見ると、道路の片側にはずらーと中継車が並んでいた。テレビカメラを構えた撮影クルーが何組も屯していたので、総理と小沢氏の会談直前だったに違いない。

輿石幹事長を含め3人がどういうつもりで会談に至ったかは計りかねるが、少なくともお二人は会談で合意点が見つかるとは夢にも思っていないだろう。帰りに夕刊紙を見ると、まるで総理大臣が自民党の使いっぱを務めているようだと書かれている。いよいよ民主党も空中分解かな。自民党の長老議員の存在感が増してきているらしい。来月末に会期末が迫る国会がどのように進むのか、又事の善悪も分からないが、歴史を逆行する感が無きにしもだ。

現在の政権の向っている方向性はいま一つ分かりにくい。消費税、税と社会保障の一体改革、原子力発電の再開問題、TPP参加問題、米軍再編への協力問題のどれをとっても、嘗ての野党民主党が攻撃していた自公政権が手掛けるべき(手掛けたかった)問題で、政権を奪取したら自公に代わって、民主政権がその宿題を一所懸命にやっているように見える。他に何かやるべき事があるのではと思ってしまう。なので小沢氏の言うことが分かりやすい。なのに不合理な分からず屋のように叩かれるが、これも不思議だ。

外野に居て不平不満ばかり言っているとも言われるが、小沢氏の言っている事はどこが間違っているのだろう?マスメディアは、今国会で消費税法案を通すことに政治生命をかけた野田総理を善玉にして応援しているが、これも不思議に思う。小沢氏をの事に及ぶと、どうしても悪玉の応援になるので、もう辞めよう。

2 件のコメント:

山猫軒 さんのコメント...

どちらが「道理」でどちらが「無理」か?
小沢を批判するものはそこんところを忘れているようです。

senkawa爺 さんのコメント...

山猫軒さん
コメントをありがとうございます。
仰る通りだと思います。

残念ですが、野田氏はすっかり自民党路線に乗せられて消費税法案の採決に突っ込みそうですね。
結局はまた小沢新党と言うことでしょうか。