2012年1月7日土曜日

老人パワー

昨日ある新年会に出席した。総勢9人の小さな集まりだったが、全員謂わば同世代、人生の第1ステージは卒業している。しかし単なる隠居の集まりではない。現代社会の問題点に真剣に取り組み、後世に少しでも住みよい環境を残そうとの事で志を一にしている。そのためにそれぞれが現役時代に培った能力を新しい形でフォーマットしようとしている。従ってそれぞれが現役時代に一緒の会社にいたとか、取引相手であったと言った関係は全くない。

シニア同士が新たなシンジケートを組んで、もう一度社会に貢献してみようとの心意気なのである。小生も友人に誘われて参加したものの、このシンジケートに於いて役に立つだろうかと心配をしていた。ところが友人のコーディネート或いはマネージメントの宜しきを得てと言うべきか、微力を発揮することが出来そうな雰囲気が感じられる。

メンバーには純粋な科学者がいる。小生は広告会社に居たので相当幅広いジャンルの人と付き合いがあったつもりだが、考えてみると科学者と膝を交えて共通のテーマを以て話をするなんて事は初めての事だ。勿論こちらから話す事は殆ど無いのだが、飛び交う話を聞いているだけで胸が高鳴ってくる感じがある。それ程に皆若々しく、とても70歳前後には思えない。

偶々昨年暮れ、徒然なるままにジャーナリストの田中良紹氏の話を聞きに行った時に氏が言っていた。「見過ごされがちな日本のパワーの一つにシニアのパワーがある。自分もその年齢になったが、来年あたりこのシニアのパワーを生かすネットワークの構築でも考えてみたい。」その時は成程と思っただけだったが、昨日の会は正にそれそのものだった。60代70代の人の知力は基礎がしっかりしているから、若い人に勝るとも劣らぬものがあるのは当然だ。

特に昨日集まった学者の方々は日頃トレーニングをされているのだろう。最新の情報の吸収も続けておられるようだ。確かにこういった人材を単にゴルフ場や孫の相手に遊ばせておくのはもったいない。今後このシンジケートからいつ何が生まれてくるか、今のところは分からないが楽しみにしたい。

2 件のコメント:

DonKoba さんのコメント...

シニアーパワーの話、いいですね。確かにうまく活かす必要があると思います。情報発信手段も多様化しているので、アイディア一つで世界に向けた発信もできまるかと思います。問題意識を明確にしさえすれば、情報ネットワークを駆使し、運動にまでつながる可能性があるかと思います。もっとも、価値観も多様化してきているので、逆に難しくなっているとも言えますが。

senkawa爺 さんのコメント...

DonKoba さん
いつもコメントをありがとうございます。
未だスタート地点に立ったばかりですので、海のものとも山のものとも言えませんが、仰るように問題意識を明確にして世界に向けた情報発信ができるようなシンジケートにしたいものです。
問題はメンバーの寿命がどこまで持つか、でしょうかね。