2011年12月19日月曜日

行方も知らず、明日は何処ぞ

年の瀬には思わぬことが起きる。北朝鮮の金正日将軍が亡くなったそうだ。まだ69歳と報じられている。独裁国家の最高権力者であれば、この世をば我が世とばかり好き放題であったろうに、生来蒲柳の質であったのか、余程不健康な生活をしていたのか。権力や金力なんて儚いものだ。少し可哀そうでもあるし、カダフィ大佐のように殺されずに済んだのは彼のために善かったと言うべきか、余りにも遠い存在なので彼については何と言っていいか分からない。

後継者は決めてあったと言っても、俄か仕立ては否めない。隣国の事でもあるので、大きな混乱が起きないよう、周辺の友好大国には上手くサポートしてほしいものだ。その中国やロシアも、自国のリーダーの交代が焦眉の問題で国内は騒然としているらしい。韓国に至っては、同様に大統領選挙を目前に控え、日本とは友好的になんて言っているが、国内的には泥鰌総理状態に置かれているらしい。

EUも経済問題で通貨危機が収まらないし、中東でもイラクはアメリカ軍を追っ払った意気は褒めてやりたいが、パキスタンも同様だが、アメリカに背を向けた途端に国内がぐちゃぐちゃになってしまう危険性は大だろう。先日友人から聞いた話だが、アメリカを追っ払ったと言われているフィリピンは、アメリカが匙を投げたのだそうだ。まるで国家の態をなしていないと言う話は他からも聞いた。

「何れにしても、今年は予告編で来年は騒乱の本番が来る。」一昨日のテレビ番組「時事放談」で浜矩子さんと言う怖い顔をした一ツ橋の先生が仰っていた。この方非常にユニークで、趣味の大量飲酒を公言するからではなく、お説ご尤もと我が家では評判が高い。経済学者との事ではあるが円は50円になっても不思議でないなんて思い切った事を仰る。こういったご時世になると、大阪の橋本市長さんもそうだが、オタオタせずに思い切った事を言う人の人気は上がる。

さて、騒乱の来年だが、良い年を迎えたいと思っている小生なんかにはショックであるが、確かに今年を予告編と見ると分からないでもない。舵を任されている政府も大変だろうが頑張ってもらいたい。国政の運営ともなると、そう無責任に言いたい事をいう訳に行かないのかもしらぬが、官僚の手に乗せられて「停止状態」の宣言なんかしない方が良かった。自分の言葉で確信もてる事実を淡々と言えなかったのは残念だ。

良い方向か悪い方向かは知らぬが、歴史の流れは後戻りも留まることはない。

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