2011年12月18日日曜日

高校の東京同窓会年次総会

昨日は昼から東京に於ける高校同窓会があり、約30人もの懐かしい友だちと夜まで、賑やかで楽しい時を過ごすことになった。毎年この季節に首都圏在住卒業生で組織されている同窓会総会が都内のホテルで開かれ、親父のような大先輩から息子のような後輩が集うことになっている。最近では71歳の我々も長老に近くなって、後輩の方は孫に近づいている感が無きにしもである。

この会は年次を超えた交流、懇親が主たる目的だろうが、やはり年次ごとに寄り集い、互いの無事を確認する事がメインになる。小生にとってもう一つ大事なのは、校歌「山また山」と県歌「信濃の国」を大声で歌うことにある。
普段カラオケとは全く縁が無い音痴であるが、毎年暮れにこれを歌わない事には正月が来ないと言っても過言ではない。

会費はデフレの中でも少しずつ上がり続け、数年前から1万円になっているが高いと思ったことはない。勿論、酒や料理はご多分に漏れず大したものではない。しかし、この歌の斉唱に参加できることの他に、懇親会の前に卒業生の中から選ばれた講師による講演ががあって、これを聴くのも大きな楽しみの一つである。

「長野県の教育環境にも大きな変化が起き始めているので、今後はどうなるか分からない。」現在の校長が長野から出てきて、現状報告の中で言っていたが、母校は今までのところ、県内でも有数の進学校で、実に多くの人材を輩出してきた。講師はどんなに偉い先生でも無報酬であるが、講師には事欠かない。社会に様々な形で貢献してきた先輩や後輩の講演は有益ばかりでなく楽しいものだ。

昨日のその講演が我が同窓生に回ってきた。それ故に例年になく同期の出席者が多かった。ところがこの講演内容が実にユニーク、従来のアカデミックなテイストは全く無くて「古稀祝い北米大陸横断の報告」と来た。何のことはない、わが友が8人(いわゆる著名人は一人もいない)、平たく言えば暇に任せて車2台に分乗して北米大陸横断(8200km)をしたので、スライドでご披露しようと言うだけの事。我が同期生には講師に相応しい優秀な学者もたくさんいるのだが、たまたま同窓会のメルマガに掲載された旅行記を読んだ他学年幹事から強い要望が出されたらしい。

高校生活を楽しむ事だけに専念した仲間の一人として嬉しい限りだ。講師に指名された本人も戸惑ったり心配はしたようで、冒頭「どうぞご遠慮なさらずに居眠りしてください。」と前振りをして始めたが、どうして中々の好評で、居眠りは一人もいなかったらしい。今までも遊び呆けた者が言うセリフではないかもしれぬが、「老後は楽しく過ごさなくては!」

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