2011年12月20日火曜日

陽だまりで考えた

天気がいいので昼休みに上野公園を歩いてみる気になった。流石に師走だ、上野公園全体が閑散としていた。多くのミュウジアムも殆ど新年の準備で、改装中であったりして、特別な展示は殆ど無い。久しぶりだったので驚いたのは、公園中央(昔長方形の池に噴水があった場所一帯)がテントで覆われ大々的な工事をしている。多分ここは都営の公園だろうから予算に不自由がないのだろう。

都は財政が堅調で(当たり前だろう)国家財政とは別と言う事かもしらぬが、国が財政危機で国が潰れそうだとか、子や孫の稼ぎを親が前借で使ってしまうと言われる時代に、よくやるなと半ばあきれる思いだ。国と地方合わせて1000兆円の借金なんて事も、お役人様から見れば他人事に過ぎないのか。要するに殆どの官僚(行政職の政治家を含め)は全体の事は全く考えず、己の権利権益を守ることにだけ専念している事の一端が垣間見えているだけと思うと情けないが、これが現実だろう。

首都圏の知事さんは政府に対し、八ツ場ダムも結局作るよう猛烈にプレッシャーをかけている。群馬県長野原地域の人にとっては長年の悲願かも知れないが、これから先、それこそ子や孫の事を考えたら優先度が低いのは素人目にも明らか過ぎる話しである。公共工事が減れば景気が良くならない、困る人も出てくるとの理屈もあるのだろう。

それにしても東京は至る所で建設工事が進んでいる。勿論公共事業ばかりでなくて民間事業もあるのだろう。しかし今本当に必要な事業ばかりとは言えまい。先を急いで金を使う事ばかり考えずに、少し立ち止まって「このまま直線的に進む事がいいのか、方向を選び直す必要はないか」を考えてみる気になってほしいものだ。

4 件のコメント:

DonKoba さんのコメント...

先頃、経済産業省を退官した古賀氏が書いた「官僚の責任」でも、官僚は省益のためにだけ仕事をした者が出世することになっていると述べている。国や国民のことは想定外らしい。
八ツ場ダムがなぜ必要になったのか。東京を中心とした関東圏に人口が集中してしまったつけの解消だ。国連統計で世界主要都市で東京圏は3000万人で、世界一。東京以下には、インド、バングラ、ブラジル等の途上国の都市が続く。これほど野放図にばかげた膨張を続けた首都もない。東京駅等、まともに歩けないように巨大化しているし、地下鉄の長いエスカレーターはぞっとする。乳母車を抱えてひいこら、停電したら年寄はまともに上までたどり着けない。こんな先進国見たこともない。人口が増えれば水の消費量も増える。だから巨大な水がめも必要になる。つまり、八ツ場ダムは、首都圏の無責任な膨張の結果だとしか言いようがない。近く、国土交通大臣が結論出すとのことだが、昨年来、国土交通省が利害関係者を中心とした有識者会議を開き、粛々と再開の準備を進めていることが新聞の片隅に報じられている。反対派の意見は全く取り上げられていないのはジャンーリストも丸めこまれたか。一方、数日前のテレビ報道で、多くのダムでは土砂がたまり、100年間問題ないとされているダムが20年で使えなくなっているとか。

senkawa爺 さんのコメント...

DonKoba さん
コメントをありがとうございます。
数日前のテレビを家内が見たそうです。ダムの隣にまた別のトンネルを掘って堆積の可能性がある土砂を流すのだそうですね。笑ってしまったそうです。
飲料水だけで言えば、首都圏は現在の利水で十分間に合っているようです。八ツ場は専ら治水目的で100年か150年に一度の洪水対策と聞いています。長野の浅川ダムと同じ理屈です。
どちらも不要、無用の長物のように思います。

別にご指摘いただいた大都市の馬鹿でかさ、海外事情に疎い小生には目から鱗のご指摘でした。元来日本人は程の良さを心得ていたと思うのですが。

かをる さんのコメント...

おはようございます。
いつも、爺さんのブログで
政治のことを学習しています。
政治には、疎いんです。
ふ~ん、なるほど。。。とうなづきながら…。

senkawa爺 さんのコメント...

かをるさん
コメントをありがとうございます。
学習なんて滅相もございません。
しかし、少しでもお役にたつとしたら望外の幸せです。
でも、これからDonKoba さんから有益なコメントを寄せて貰えそうなので期待しているところです。