2011年12月10日土曜日

政党政治と民意

今日は地元で陰ながら応援している民主党の政治家の会がったので顔を出してみた。勿論2年前の熱狂的な追い風に乗って初当選を果たした1年生議員である。当時の国政報告会では数百人の人が集まり、選挙区外からの友人や応援の議員仲間で大変賑やかなものであった。今日は当時と比較して何と人数の少ない事か、多分7,80人程度であったろう。議員が可哀そうになる。簡単な昼食を兼ねた集まりで、全員にテーブルと椅子が用意されていた。

偶々同じテーブルに座った若干先輩2名の方と話が弾んだので、参加した甲斐があったようにも思う。議員も有権者の厳しい声は覚悟の上だったろう。会の名前も「いっしょに語ろう!!」として自分の名前の表示すらなかった。そしてタイトル通り、参加者からどんどん意見を言わせたので面白かった。老いも若きもヨイショする発言はゼロで、質問や意見は皆厳しいものばかりだ。隣に座って始まる前から会話をしていた先輩も早速挙手をして発言を求めた。

官僚の天下りと議員定数削減に絡む意見で、官僚の2度目以降の就職に関して、関連団体に就職した場合の給料や退職金を民間並みに引き下げるようにしろとのご意見だったと思う。皮切りの発言だから比較的易しかったが、段々と発言が厳しくなっていく。議員は財務金融委員会や党税調に役を貰っているのだが、税問題については首相諸共財務省に洗脳され過ぎているとの指摘が、投資銀行に勤務していた専門家と自称する人間から出されたり、議員に面と向かって「あなたの言っている事は言い訳に過ぎない。」と切り捨てる小父さんが出たりした。

流石にこの意見に対しては、誰かが立ち上がり「今日参集しているのは応援団ではないか、我々も同志を集める努力をしよう。」とフォローはしたが。議員も苦しいところだったろう。最後に「役職を干されても、議員定数の削減については税論議の前に実現させるべく行動する。」とのことだ。その言や良しである。でも政党政治の中で初心を貫くのは相当に苦しいのだろう、最後に神奈川の横久米議員の話を出してきた。志を貫いて菅代表に楯突いはいいが、1匹狼になって何ができるかとの喩えだろう。

意見を開陳した諸氏、テーブルで懇談した先輩、皆民主党の現状を憂いている事だけははっきりしている。指摘される問題点も非常に常識的なものだった。民意をくみ取ることはそんなに難しい事ではない、が正直な感想だ。議員は党内無派閥を言っていたが、貧乏人の集まりの民主党に派閥が存在するとは誰も思っていないだろう。やはり組織の団結に不可欠なのは金しかないのか。もっとも最近は自民党とて貧乏は同じ事、しかしこちらには「政権奪還」ベクトルが組織の粘着力を高めているのだろう。

議員は東京10区選出江端貴子さん、賢い人だと思っているし次回も当選させたいが、党ががたつくと相当に厳しいだろう。

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