2011年12月6日火曜日

民意はどこに行った?

戦後長きにわたって政権を維持し続けた自民党は、些か責任感と節操に欠ける政党であった。但しこれは個人的見解。2年前に政権を奪取した民主党が、政権担当能力に欠ける素人の集まり揶揄されるのは多数の意見のようだ。
前者が政権担当能力を持つ玄人とも思えないが、政権交代2代目総理の菅氏以来、民主党は民意を念頭に置いていないように見える。

少なくとも小生は、民主党が政権を獲得した理由を次のように思っている。「国民の生活が第一」のスローガンやマニフェストに惑わされたのでもなく、スマートに政権運営が出来て、この国が抱える問題を次々に解決していくだろうと期待した訳ではない。若くて清新な人が多いから、下々に近いところで分かりやすい政治形態を作ることが可能ではないかと期待した。こちらも素人ならお前も素人で大いに結構の世界である。

従来の訳の分からない政治に倦んでいたので、メディアの協力も取り付け、政党の内部や政治の裏も少しは透明になってくる事への思いである。さっぱり分からなった政治について、きっと何かが変わって、今までと異なる判断基準がもたらされれば政権交代の意味は大いに有った筈だ。しかし実態はご案内の通り、攻守所を代えているだけにしか見えない。強いて言えば、政策に関する与党内における見解の相違と、その調整の難しさが露呈している事だが、これがあまりプラスに作用していない。

従来であれば、この手の相違は当然あっても決して表に出ることはなかった。
これを表に出さず、裏と言うかアンダーテーブルで脅したりすかしたり、金を使ったりして纏めるのが政治家であったのだろう。素人の悲しさと言えばそれまでだが、ここを見せると成程みな馬鹿に見えてくる。そばにいる官僚からするとたまらんだろう。官僚達はこの調整能力に関してはなまじの政治家はとても及ばないプロ中のプロの筈だが、上にいる政治家が丸裸では働き様も無いだろう。

それでも、民主党の政権の閣僚が愚直に「民意」を尊重しながら事に及べばいいのに、もともと頭だけは良いつもりの人間が多いのだろう。役人の上に立って、役人共に少しいいところを見せようと言う気になってしまっているに違いない。金でも権力でも力を手にすると、人間は変わる?堕落する?昔から言われるとおりであるが情けない。制度が変われば何とかなると言う人もいる。果たしてそうだろうか?やはり人の問題だろう。

国政に橋下徹のような人間が登場する事を願うが、小沢一郎でさえ潰された。
国内で騒ぐ分には構わないだろうが、宗主国アメリカの意に反する事を断行できる人間なんていないだろう。マスメディアも民意には程遠い。(新聞は消費税が免除されているて本当かな)TPP、年金、健保、消費税、沖縄、何れを取っても、誰がやろうと結論は同じだろうと考えると気が重い。

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