2011年12月4日日曜日

これからを思うと

昔から合点太郎で、「よしわかった、そうしよう。」と何でもすぐ新しい行動を起こすのを以て善しとしてきたが、最近やっと人並みに、行動を起こす前に一呼吸置くことの重要性が少し分かりつつある。関連して最近思うのは、時に世の中が急速に変わっているように思うが、本当のところ世の中にそんなに急激な変化なんてある筈がないと言うことである。東京だけでも1300万人、日本中では1億3千万人近い人間が生活しているのだから、一夜にして何かが劇的に変化なんかする訳がない。

政治なんかを見るときも、政権が代わっても何も変わらないと見るか、変わりつつあることを見るかで受け止めがだいぶ違ってくるだろう。野党は常に現政権に対しては批判の目を持ち、変えるべき方向性を示さなければいけない。しかし、それが功を奏して政権についたときが問題だろう。小生みたい慌て者は、その翌日からでも手の平が返ったように世の中が変わると思い込んでしまう。冷静に考えればそんなことはあり得ないとすぐわかる。民主党もその辺の事を国民に向かってうまく説明すべきだった。

鳩山氏は小沢氏がこけて、思いがけず代わって首相の座が転がり込んできたので、舞い上がってしまったのだろう。お馬鹿な小生なんぞもつられて世の中が手の平返しで変わるかと錯覚してしまった。そこへ行くと今度の大阪市長橋下氏は強かさを感じさせる。選挙中あれほど前市長をこき下ろしながら当選早々に前市長の票数は重いようなこと言っている。彼の掲げる目標のハードルは高そうだ。それを乗り越えていくためには市民の理解と協力が欠かせない。そう簡単にいくと思っていない事を表明するメッセージとしては上手い言い回しだなと思う。

野田氏も、自公路線がしてきたことを引き継いだのだから協力してよ、と言っているがこれも同じ効果を狙っているのか。但しこっちはあまり上手くいきそうにない。まして沖縄問題になると、60年以上の歴史を引きずる話だ。手の平返しが通用しないのは勿論だろうが、かと言って元の木阿弥にするわけにもいかないだろう。旧政権の中から力を貸そうと言いだす人間が一人も出てこないのも不思議だ。

0 件のコメント: