2011年4月28日木曜日

明るい話題もあるさ

暗く辛い話が多いので、今週のニュースから敢えて明るい気分になれるものを探してみた。

1.「祈り 両陛下と東日本大震災」
南三陸町小学校校庭にヘリで降り立った両陛下は、佐藤仁町長から「商店街や住宅がみんななくなりました」と説明を受けた後、がれきが散乱する沿岸部に向かって黙礼された。体育館での被災者お見舞いの後、自衛隊幹部らにも会い、「ありがとうございます」と述べられた。

会われた人々は口を揃えて「お言葉を掛けて頂き、ありがたく思いました」とか「勇気を頂きました」と言っている。テレビを見ているこちらも本当に良かったなと思う。石原軍団や杉良太郎等タレントの慰問、大勢の無名の方々のボランティア活動、ニュースにはならなくても探せば救われた思いになる話題は沢山あるだろう。総理大臣が同じように被災地を訪問しても、全く反応が異なるのは残念ではあるが。

2.「日本国民と共に行動を」帰化決意のキーンさん
日本文学研究の第一人者ドナルド・キーン米コロンビア大名誉教授(88)は「災難を前に、『日本国民と共に何かをしたい』と思った。自分が日本人と同じように感じていることを行動で示したかった」と決意へ至る思いを強調。「日本は震災後、さらに立派な国になると信じる。明るい気持ちで日本へ移る」と語った。9月までに東京・北区の住まいに移るという。

多くの外国人が日本を脱出している中で、決意されたのは敬服するばかりだ。名前だけは知っているが、研究対象が高尚過ぎて一度も著作に接した事はない。既に文化勲章を授与されているが、もっと栄誉を讃えても罰は当たるまい。

3.「湾岸戦争の恩返し」クウェート、復興支援に原油
20年後の謝意表明――。中東の産油国クウェートは27日、東日本大震災からの復興支援で原油500万バレル(約450億円相当)の無償提供を表明した。湾岸戦争時の恩返しとしてオタイビ駐日大使が27日、石油相の親書を海江田万里経済産業相に手渡した。

「情けは他人のためならず」とはよく言ったものだ。湾岸戦争直後のクウェート政府が発表した感謝の広告に、資金拠出だけだった日本への言及が無かったと随分話題になったものだ。「恩を仇で」と言う言葉もあるが、受けた恩はそう簡単に忘れるものではない。他人には親切を旨とすべきだろう。

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