2011年2月17日木曜日

鳩山元首相 方便発言

地球上の楽園みたいな我が国の事だからびっくりするほどではないが、鳩山氏が普天間の移設先を辺野古案に戻した時の理由を、ひっくり返したとの事で大騒ぎになっている。先ず、鳩山氏は総理を辞した時には議員も辞すべきであったとは思う。そのことを恥ずかしいともせず議員活動を続けている事、更には次の選挙にも立候補すると言いだした事等については、どう考えても肯定の仕様が無い。留学で渡米する時に、飛行機の中で人妻を引っ掛けてしまうのもそうだが、頭の構造が普通の人とはかなり異なるようだ。

その事は別にして書きたい。普通「私は嘘を言いました。」と聞けば大方の人間は「では本当のところは?」と聞き返すものだろうと思うが、今回はそうなっていないらしい。既成メディアを見ている限りでは、日本中が上げて「方便だった」発言そのものを非難している。取材した沖縄のローカル紙記者も、沖縄県民とその応援者を自認する社民党の諸氏も、更には政権幹部までもが口を揃えて非難しているのは余りにも異様ではないか。

野党自公の先生方が「沖縄に抑止力なんか必要無い」と言われたら、立つ瀬が無いので怒りまくるのは理解できる。元々アメリカ属州の代官みたい位置付けの政治をしてきたのだから仕方が無い。国会中継を見なかったので直接確認していないが、天木直人さんのメルマガに詳細が掲載されている。以下に昨日の衆議院予算委員会の、自民党町村信孝氏発言の要約を引用させてもらう。

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町村「鳩山前首相の唱えた東アジア共同体構想は米国に不信感を抱かせた。放棄するのだろうな。
民主党は「対等な日米関係」というが、これまでの日米関係はどこが不平等だったというのか、その例を一つでも示してみろ。
よもや普天間基地関連経費の凍結を求める左翼社民党との連携を優先し、ただでさえ壊れた日米同盟をこれ以上悪化させないだろうな、」と。

これに対する菅首相の答弁こそ菅首相の矛盾を露呈した。民主党政権の安全保障政策の虚を見事に突いた。

国内問題ではどんな質問に対しても強弁する菅首相だが、この日米同盟についての応答振りは無残なものだった。顔面蒼白だった。まともに答えられないのだ。
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幾ら対立軸の無いふやけた国会とは言え、野党のおじさんの恫喝に総理大臣が真っ青になって恐れ入ってどうするのか。小沢チルドレンが会派離脱を言い始めたのも分からないではない。どうせ落選するなら、見事散りましょ、小沢のために。の方が余程自分で納得できるのだろう。

中東諸国では虐げられし人々が身体を張ってアメリカ寄りの政府に抵抗を始めている。如何にパラダイスの一角に安住しているとはいえ、沖縄県民もどうかしているのではないか、この発言を奇禍として「海兵隊なんか日本に不要」と声を上げるどころか、鳩山叩きのお先棒を担いでいる。当然マスメディアも同じで、全く馬鹿としか言いようが無い。

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