2011年2月18日金曜日

一寸先の闇

インターネット情報では、先日の金正日総統の誕生日に本人が姿を見せなかった事から、このところ噂されていた死亡説がかなり信憑性を帯びてきているらしい。ここ1カ月くらいの間に政府要人数人の死亡が発表されたり、今まで表に出なかった次男がシンガポールに現れたりしているのも不自然との事。特に米国と韓国が今月末から来月にかけて行う軍事演習を、北朝鮮の突発事態や局地的挑発に備えたこれまでの基本概念を見直し、北朝鮮の突発事態に備えた大規模な合同演習に切り替えている事実が重要らしい。

この事は両国が北の情勢変化について、何らかの情報を掴んでいることの証らしい。昨夜そんな話をすると「あら、そうなの。実際にそこで異変が勃発すれば、平和日本の在日米軍の抑止力問題がはっきりするからいいではないの。」と婆さんは言った。小生もこの世のパラダイス・ジパング在住の極楽とんぼの1匹だから同感だ。韓半島で異変が発生すれば武器を持った大量の難民が発生して、我が国の日本海岸に押し寄せてくる。それを抑止するために沖縄に米海兵隊が駐留する必要がある。は前政権防衛族の決まり文句である。

一方で反論は、米海兵隊の任務は上陸強襲で、韓国の米人保護には働くかもしれないが、日本を守る機能は持っていない、である。北朝鮮から難民脱出と言っても、船も燃料も無いのにどうやって日本海を乗り切るの?なんて説もある。万一押し寄せても、水際で叩くのは、専ら陸上自衛隊諸氏の役目らしい。それでも討ち漏らしたら、豊島区千川の我が家に迄押し入ってくるかな。孫の得意セリフ「そんな事はあり得ない」と思っているが、政治家はどの辺までシミューレートしているのだろうか?

アメリカから情報を貰っては、ミサイルがどうとかこうとか言ってはいるが。長距離ミサイルなんかどうでもいいだろう。誰が考えても日本に落ちてきたら、この世の終わりと観念する迄の話。むしろ韓国に向けて並んでいる近距離ミサイルの一発でも、発射させれば事件だろう。中東の民主化運動も安全保障からすると大問題と思うが、首相がたまにとんちんかんな発言をするだけで、国会ではまともに議論すら出来ない。中東からは遠いことだし、原油価格も未だ大した影響が無いようでお気楽そのものだ。

民主党内の混乱で総選挙の可能性が出てくると、大マスコミは声を揃えてえ「国民生活が大変な時にそんな事をしている余裕が無い」と仰る。日本の大変(危機)とは何だろう?つい先日迄は野党の尻馬で、「国民に信を問うべき」の大合唱だった筈のように思うが、過去の事については一切責任を負わないのがマスメディアの特権らしい。中東なんかとは異なり、言論の自由が保障されているのに、不思議と我が国のメディアは金太郎飴のような報道しか出来ない。結局危機には程遠いからだと思う。

例えば尖閣のような事件が起きると、急に安全保障が滑ったの転んだのとなるが、次の騒動が持ち上がるとあっという間にそのテーマは見えなくなる。韓半島で事件が起きれば又引っくり返った大騒ぎにはなるだろうが、こんなテーマこそ長期にわたってもっと冷静な議論が必要だろうし、メディアの中にも専門家を育てる必要もあろう。その為には先ず、大学に軍事学の専門コースを設けて、若い人の養成から始めなくてはならぬらしい。

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