2011年2月2日水曜日

国会が始まったけれど

1月があっという間に終わり、明日はもう節分。暦の上での季節は春になるが、今年の寒波は厳しく、東京でさえ酷寒は簡単に去りそうにない。寒さの故だろうか、池袋繁華街の人出も急に少なくなってきたように感じる。何と言っても給料が1%上がるかどうかというのだから、無駄遣いは止めてお金が少しでもあれば預貯金に、がごく普通の感覚だろう。そこに持ってきてメディアがデフレデフレと大騒ぎするので、益々消費なんか伸びる訳が無い。お店を構えている人達は大変だろう。

国会で来年度の予算審議が始まった。与野党挙げて景気対策が重要と口にするが、攻守ともに具体策らしきものは何も無い。考えてみれば当然の事で、大部分の日本人が欲しいものを殆ど手にし、後これだけはどうしてもと言うものが無くなっている。テレビのデジタル化なんて無理筋の事も今年で終わるようだし、人口は減少していく事だし、経済成長が停滞する事はごく自然の事だ。祭りの企画でもあるまいに、景気対策と言う言葉自体に胡散臭さを感じてしまう。

所詮どんな施策を講じようと、あちら立てればこちら立たずの世界でしかない。雪国で難儀している一人暮らしのご老人もいれば、一方動乱の町カイロには日本人が2千人もいて、観光客だけでも500人以上いたらしい。昨日、そのうちの3百名程が特別機で帰国した映像が流れた。圧倒的に老人が多い。自由の国だから仕方が無いが、人様々な事だ。経済界に良い顔をすれば農林漁業に従事する人が怒る。子供手当に喜ぶ人がいれば、無責任なバラマキと怒る人もいる。

政治家もジャーナリストも二言目には「国民が」を振り回すが、「国民」を一括りに言う事自体慎重でなければならぬだろう。少なくとも小生は君たちの言う「国民」の一人には入らない事が多い。まして野党の諸氏が「マニフェスト違反を先ず謝罪しなさい。」と恰も民主党員のように叫ぶのも面白い現象だ。後2年ちょっと黙って見ていれば、嫌でも民主党が国民に頭を下げるだろうに。その時にどんな勝負に出るべきかも考えずに、今から大声を張り上げて、思わぬ時期に選挙になったらどうするのだろう。

福祉のあり方と財政規律の話なんかで民主党を攻める野党の構図も笑止千万。どちらも天に唾するを知らず、財務官僚の手玉に取られているだけにしか見えない。消費税への地ならしが進むことで陰で笑っているのは官僚で、議論を聴いても国民の一人である小生には本当のところはさっぱり分からない。即ち喋っている政治家も似たようなものに違いない。ぶつかるのは本当にガキの喧嘩のような些細な事ばかり。最も顔ぶれもガキみたい奴ばかりだが。

小沢問題なんか国民生活とどんな関係があるのか、司法に任せておきゃいいだろう。暮らしに直結する課題は他に沢山あるだろう。何よりも、与野党協同してでも官僚に対峙する気概を持った奴はいないのか?
長妻君が懐かしい??

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