2011年2月1日火曜日

贅沢な悩み(体重管理)

世の中難しい事は数々あれど、己の体重管理は結構難しい事の一つかもしれない。体重が気になりだしたのは60歳に近付いた頃だろう。はっきりとした記憶はないが、67kgまでいってたように思う。身長が一番高かった時代でも精々162cm、60歳と言えば既に身長も少し減り始めていただろう。

これ又どうでもいいような事だが、我が国のお医者さんや栄養関係者が好んで使うものにBMI指数なるものがある。ドイツ製の車に似ているがそうではない。人間の体重(kg)を身長の2乗(m)割った数字である。私の数字を当てはめると67÷(1.62×1.62)=25.5となる。日本肥満学会ではBMI22を標準として、25以上を肥満としている。実はWHO(国連専門機関の世界保健機関)では異なる見解を示しているのだが、日本人なので肥満学会に敬意を表す事にしておく。

知らない人からすると何故と思われるだろうが、昔から食料関係の宣伝広報に関わっていた事もあり、何故かこんな知識があった。体重なんか成行きの話だからどうでもいいだろう、と思う方も多いだろう。まして我々の少年時代は栄養摂取がままならず、如何に栄養価の高いものを摂るかが問われた時代でもある。太り過ぎは換言すると栄養の摂りすぎである事は言うまでもない。折角食いたいものを食えるようになったら、今度は食べすぎはいけません、とは殺生な話だ。

しかし因果応報で、「肥満は万病の元」みたい変な刷り込みもある。ちょうどその時期、サラリーマン生活に終止符を打つ時期と重なったので、これ以上体重を増やさないようにしようと思った。といっても、具体的に出来る事はそんなに無い。その頃から実践し始めた事は取敢えず3つ、1.毎週(最低1日出来れば2日)水泳をする事2.プールに行ったら体重を量る事3.酒の量を減らす事である。実践に取りかかってみたが、1年経っても何の変化もない。

馬鹿馬鹿しいから止めようかとも思ったが、土日の暇つぶしにプールに行くのは悪くないので続けた。また暫くすると、今度は胆石のアタックに遭遇、胆のう摘出で入院するはめになる。これは半月ほどだったが、なにやかにやで1カ月程は安静にしただろうか、流石に1~2kg体重が減った筈。これを奇貨として、家での晩酌を止めてしまった。少なくとも現在は全く晩酌はしない。その又1年後に大腸のポリープ摘出なんかをして、今度は大好きな甘い菓子を意識的に少なくした。

これが効いたのか、志を立ててから5年6年目の頃やっと体重を55kgぐらいで安定させる事が出来たように記憶している。そこからは比較的順調に1年1kgずつ減らしてきて、昨年には目出度く61kg台になった。しかしここからが又微妙で、山に行ったりスキーに行って帰ってくると大概1kg近く体重が増えてしまう。一昨日もプールに行って量ると、なんと62.2kgにもなっている。確かに山やスキーではエネルギーをかなり消耗はするだろうが、好物の酒やお菓子も半端ではないからだろう。

61kgに戻すのは難儀な話だ。特に今月は今週土曜日に中学の同窓会、11日からの3連休は又スキー。分かっちゃいるが、飲まずには済まされない、悩ましい事だ。地球上には飢餓に苦しむ人が大勢いるのに、何と贅沢な悩みだろう。

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