2010年8月11日水曜日

お盆モード

我が家周辺の朝夕人通りも影をひそめて、すっかりお盆モードである。こんな時期にわざとらしく働くのは却って如何なものかと思ったりもしている。従って明日からは故郷長野に帰って、久し振りに仏様にお参りをしたり兄弟とゆっくり話をして来る予定だ。序に天気が良ければ山にも行って命の洗濯もしてきたい。盆と年末年始のお休みモードは日本独特なものかもしれない。帰省する人間はその往復の旅程を考えれば、肉体的にも経済的にもそんなに休んだという気分にはならない場合もあるだろう。

小生も明日帰省のバスは予約が出来ているものの、道路状況によっては結構疲れるかもしれない。まして予定が決まっていない帰りは何で帰るにせよ、相当な覚悟をしている。しかしどんな苦労があるにせよ、遠くに住む家族が顔を合わせる事は何物にも代えがたい。特に1年ぶり半年ぶりに孫の顔を見る年寄りの喜びは如何ばかりだろう。

交通機関が渋滞するこの時期について「バカンスが無い日本」とやや否定的な意味の論評を耳にするが、外国人が言うのは兎も角、これが日本人の原点なのだから日本人自身が言うのは止めてもらいたい。日本からこの習慣が失われれば、老人の孤独死はもっともっと増えるに違いない。実は旧盆の迎え火が何日かも正確には知らないのだが、義姉さんが明日の夕方集まるようにと声をかけてくれたので帰京することにした次第。

考えてみれば義姉さんも一人住まい、ご本人がぴんぴんしているし兄弟が長野にかたまって住んでいるので心配はないが、かなり広い家に住んでいらっしゃる。我々同世代人にとって社会に出た頃は家を持つのが、人生の大きな目的の一つだった。しかしこれからは二人の娘と甥や姪の事を考えても、間違いなく家は余ってくる筈だ。一昔前までは新築着工件数なる指標が経済の動向を表していたが、社会全体で世帯は増えない、家は要らないと言う事になるとどういう事になるのだろう?

自家用車も当然絶対数は減って当たり前、先月はスマートフォンのお陰で携帯電話の売り上げが伸びたと大騒ぎしても多寡がしれている。経済は確かに大変だろうが、せめてお盆くらい盛大に預金をはたいて親孝行したり孫の子守をしてはどうだろう。何て言っても、日本の預貯金残高は増える一方で困っている(誰が?と聞かれそうだが、金融機関らしい)のだそうだ。

明日から4日間は日記も止めてゆっくりします。

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