2010年8月5日木曜日

分かって言っているのだろうか「経済問題が最優先」

自分の財布については如何様な状況にあるか承知しているが、世の中やよそ様の話になると皆目分からない。メディアには円高不況、デフレ、不景気等の言葉が踊るが、本当に意味するところは何か良く分からない。記事を書いたり、解説している人達はどこまで理解出来ているのだろうか?普段感じている疑問を2点上げてみるので誰かに教えて頂きたい。

1.円高になれば輸出品の価格が高くなるので、輸出量がその分減る。この事は分かるが、輸入する時は反対に有利になるのだからイーブンではないだろうか。昨日も自動車メーカーの第1四半期決算が軒並み黒字になったが、円高で数百億円予想利益より下回ったとの発表があった。小生は会計を知らないからお気軽に言えるのかもしれないが、円換算して帳簿上は予想利益を下回っても、実態的にドルの決済を全て日本円に換金する訳でもあるまいから、円高の悪影響なんかそんなに無いのではと勘繰ってしまう。

そんな事より、不景気の掛け声の割には海外旅行が伸びている。背景には円高メリットが存在しているのは間違いない所だろう。こんなニュースを見ていると何をもって不景気と言うのか益々分からなくなる。

2.デフレもそうだ。賃金が過去10年くらい一貫して下がり続けているのも事実らしい。その影響で安物しか売れなくなって(牛丼や居酒屋の客単価が下がり続けて)、終には店じまいをするところが多くなって経済全体がおかしくなっている。みたい話が良く出てくる。

確かに我が家の近くでも飲食店が何軒も店仕舞いに追い込まれているのも事実だ。しかし賃金ベースが上がり基調になっても潰れる店は潰れる道理で、店の経営者は常に誰と何を競っているのかを自覚する必要がある。これは経済の問題と言うより競争原理によるものではなかろうか。学者はマクロでみればと言うが、問題はミクロを詳細に分析しないと判断を間違えたりする事もあろう。

国債の長期金利が下がっているなんて報道もあるが、今までに国債の長期金利ががる危険性については誰彼となく言っていたが、下がる危険があるなんて話は聞いた事が無い。政治家や経済学者のコメントは「あいつらも、なにも分かっていないのだ」と眉に唾して聞けばいいのだろうが、役所がもっともらしく発表する統計は気をつける必要がある。彼等は全て分かった上で、意図的に紛らわしい事を言って国民を欺いている可能性がある。

想像もつかないような巨大な数字を振りかざす彼等に掛かると、政治家は勿論なまじの学者なんか屁みたいものだろう。誰も世界経済や日本経済の実態なんか把握できないのだ。誰か特定の人間が自分に都合のいい事を言っていると勘ぐってしまう。200兆円を超す政府予算の話にしても同様だ。蓮舫議員はこれから特別会計の事業仕分けをすると張り切っているが、官僚に誤魔化されないように頑張ってもらいたい。既に最大部分の国債整理基金特別会計約200兆円は経理的なもので手を着ける事が出来ない、なんて牽制が盛んに報道されている。そのこと自体がとんでもないまやかしである事を暴く事が出来れば大したものだ。

2 件のコメント:

TAK さんのコメント...

日本は輸入より輸出のほうが多いので、円安が歓迎される。
産業構造にしても自動車・電機など輸出産業が経済で圧倒的地位を占めている。株式市場にしても同様です。
円高で潤う企業のほうが少ない。

senkawa爺 さんのコメント...

TAKさん
コメントをありがとうございます。
又、ご教授もありがとうございます。

日本全体で見れば輸出入の差は10%(5兆円)弱ですよね。

圧倒的地位を占めている産業がダメージを受けると言いますが、単年度決算ではそうなるのかもしれません。変に疑い深いようですが、大企業になると「当期利益の計上なんてものは決算技術でどうにでもなる。」と話を聞いた事があります。

でもその結果で、株式市場が成立しているのですから、与太話を間に受けても仕方ないかもしれません。