山の遭難 罪つくりの「ためしてガッテン」

昨日風呂から出ると婆さんがテレビを指して言った「今日はこの番組を見るべきよ。」いつもは他局のクイズ番組を見ているのだが、爺のためにNHKのこのチャンネルをつけておいたのだそうだ。何でも山登りに関する事らしい。少し間に始まったばかりで「山登りでばてない秘訣」を放送中だった。確かに興味深いタイトルでもあるのでそこから終りまでじっくり見てしまった。山登りのお勧めに異論はないが、あまりにもやらせが過ぎる。

テレビメディアは恐ろしい。見ているとまるで山登りで「疲れない術」があるかのようだ。何でも登りは鼻歌を口ずさみながらマイペースで歩き、降りは地下足袋に履き替えて小幅で降りる。鼻歌を歌いながら登れば、筑波山でも1時間で楽に登れて全く疲れないみたいだ。昔の記憶を確認するためにmixi06年7月15日の日記を読み直した。こんな時日記は役に立つ。登山口から山頂まで1時間半掛かっている。記憶でも高尾山とは違って標高があるだけにかなりきつかった記憶がある。

幾ら小生が遅いと言っても、NHKから出演を依頼されたその辺のおばさんの1.5倍も時間が掛かる筈は無い。山小屋のホームページには、インターネットで見た行程(時間)を鵜呑みにしないように、と言う注意が良く出ている。しかしこれはテレビ番組、しかも撚りによって「ためしてガッテン」である。「これを見た大勢の視聴者が、その気になって安易に山に行く事になるだろう。」は婆さんの言だが、全く同感だ。

いくらかでも経験がある人なら「ばてない山登り」なんかあろう筈が無い事は分かると思う。ばて方を軽減する策に、小幅で歩くとか出来るだけゆっくりしたマイペースを保つ、といった常識的な注意に留めるなら山歩きの専門家でも許してくれるだろう。これから夏本番で山に行こうと言う人が増える時、タイミングを計った企画のつもりだろうが、山の遭難を心配する人達からしたらとんでもない企画だ。

何が「疲れ吹っ飛ぶ!ガッテン流山登り」だ。危険が一杯の山登りで危険を出来るだけ最小化するために必要な基礎体力づくりとか登坂開始前の準備(これが一番肝心かもしれない)とか、科学的に面白く解説できる事は山ほどあるだろう。出演者に罪は無いのだが、皆お利口さんに見えるだけに余計腹立たしさえ感じてしまった。そもそもこの番組は、小生が現役時代開発に関わりNTV系列で放送されている「目が・テン」のパクリ企画だと思っている。

その後天気予報を見ていると今度の連休は梅雨明けになりそうだ。先週あたりからこの連休をどうすべきか思案をしていたところに、愚かにもこの番組であっさりと火をつけられてしまった。今日改めて新潟・長野・富山の天気予報を確認すると土曜日から3日間は天気が持ちそうだ。昨年の連休は土砂降りで酷い目にあったので、再挑戦をする気になってしまった。従ってブログは連休明けまでお休みにします。

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